前回の記事では、水の都ベネチアでの冒険をお話ししました。いよいよシリーズ最終回です。5日目の帰国の様子と、旅の最後に待っていたハプニング、そして6日間のイタリア旅行を振り返って感じたことをまとめてお届けします。
5日目|ベネチアからアムステルダム経由で帰国の途へ
名残惜しいイタリア最後の朝

5日目の朝、メストレのホテル「チェントラーレ」で最後の朝食を済ませました。「もうイタリアを離れるんだな」と思うと、名残惜しい気持ちでいっぱいです。
たった4日間の観光でしたが、ローマのコロッセオ、バチカンのピエタ、ピサの斜塔、フィレンツェの小椅子の聖母、ベネチアの運河——どの景色もどの体験も、鮮明に心に刻まれています。スーツケースにはお土産を詰め込んで、イタリアへの感謝を胸に、バスで空港へ向かいました。
KLMでアムステルダム経由、成田へ
ベネチアの空港からKLMオランダ航空KL1652便で、まずアムステルダムへ。所要時間は約2時間5分のフライトです。
アムステルダム・スキポール空港で乗り継いで、14:40発のKL861便で成田へ。約11時間の長距離フライトです。機内では、この6日間の写真を見返したり、旅の出来事を思い出したりしながら過ごしました。
行きの便では「これからイタリアだ!」というワクワク感でいっぱいでしたが、帰りの便は「終わってしまったんだな」という寂しさと、「いい旅だったな」という満足感が入り混じった、不思議な気持ちです。
乗り継ぎギリギリ!そしてロストバゲージ
ところが、ここで旅の最後にハプニングが待っていました。
第2回の記事でも少し触れましたが、アムステルダムでの乗り継ぎ時間がかなりギリギリだったのです。私たち乗客は運良く成田行きの便に間に合ったのですが、スーツケースのほうは間に合いませんでした。
成田空港に到着して、ターンテーブルの前で待っていても、自分のスーツケースが出てこない。他のツアー参加者の方々も同じ状況で、「これがロストバゲージか……」と、初めての経験に戸惑いました。
航空会社のカウンターで手続きをして、届け先の住所を伝えて、ひとまず手荷物だけで帰宅。スーツケースの中にはお土産がたっぷり入っていたので、「無事に届くだろうか」と少し不安でしたが、仕方ありません。
6日目|成田到着、そしてお土産騒動
成田空港に到着
6日目の朝8:40、成田空港第1旅客ターミナル北ウイングに到着しました。長いフライトで体は疲れていましたが、無事に日本の地を踏んだ安堵感がありました。
添乗員さんに「6日間、本当にありがとうございました」とお礼を伝えて、ツアーの皆さんとも「お疲れさまでした」「楽しかったですね」と挨拶を交わしました。ベネチアのサン・マルコ広場で一緒に笑い合った仲間たちとのお別れは、少し寂しいものでした。
スーツケースは数日後に無事到着
帰国から数日後、ロストバゲージになっていたスーツケースが無事に届きました。中身も壊れたり汚れたりすることなく、ほっと一安心です。
ただし、お土産を配るのが数日遅れてしまいました。「イタリアのお土産だよ」と渡すときに「実はスーツケースが行方不明になって……」と話すと、みんな大笑い。ロストバゲージが、結果的にお土産話のネタになりました。
旅のハプニングは、後から振り返ると笑い話になるものですね。ただ、第2回の記事でも書きましたが、家の鍵やパスポートなど絶対に必要なものは、スーツケースではなく機内持ち込みのバッグに入れておくこと。これは本当に大事な教訓です。
イタリア6日間を振り返って
さて、ここからは6日間の旅全体を振り返って、感じたことをまとめていきます。
ツアーの中でも「自分の旅」はできる
この旅で一番心に残っているのは、ツアーの中でも自分の行きたい場所に行けたことです。
フィレンツェでは、添乗員さんとガイドさんに相談して、ツアーから離脱してピッティ宮殿のパラティーナ美術館へ。念願のラファエロ「小椅子の聖母」に、自分の目で会うことができました。

コロッセオの壮大さに圧倒された初めての観光日

ピエタの前で思わず手を合わせた、この旅一番の感動
ベネチアでは、紙の地図を頼りに入り組んだ路地を歩き、アカデミア美術館まで一人でたどり着きました。帰り道の橋の上で見た夕暮れの運河は、ガイドブックのどこにも載っていない、私だけの景色でした。

「小椅子の聖母」に会えた忘れられない1日

橋の上で出会った景色は一生の宝物
ツアー旅行というと「決められたスケジュール通りに動くもの」というイメージがあるかもしれません。実際に私も、参加する前はそう思っていました。でも違いました。添乗員さんに相談すること、事前に行きたい場所を調べておくこと、ちょっとの勇気を出すこと——それだけで、ツアーの中にも自分だけの冒険を作ることができるのです。
世界遺産5つを効率よく巡れた喜び
このツアーでは、以下の5つの世界遺産を巡ることができました。
- ローマ歴史地区
- バチカン市国
- ピサのドゥオモ広場
- フィレンツェ歴史地区
- ベネチアとその潟
個人手配でこれだけの世界遺産を6日間で回ろうとしたら、移動の手配だけでも大変です。ホテルの予約、電車やバスの時刻調べ、チケットの手配……。しかも言葉の壁や治安への不安もある。ツアーだからこそ、安心して効率よく、これだけの名所を巡ることができたのだと改めて感じます。
「準備」が旅を支えてくれた
出発前に念入りに準備したスリ対策グッズは、旅の間ずっと私を守ってくれました。セキュリティポーチ、前持ちスタイルのショルダーバッグ、南京錠——これらがあったからこそ、ローマの人混みの中でも観光に集中できましたし、ベネチアの路地裏を一人で歩く勇気も持てました。
「準備は旅を楽しむための土台」——第3回の記事でも書きましたが、この言葉は旅を終えた今、さらに実感を込めて言えます。
食事の記録は大切にしよう


一つだけ後悔があるとすれば、食事の写真をもっとしっかり撮っておけばよかったということです。ローマとバチカンの日は写真が見つからず、美味しかった記憶だけが残っています。一方で、ピサのラザニアやベネチアのイカ墨パスタは写真が残っていたおかげで、こうしてブログで紹介することもできました。
旅の食事は、帰国後に一番早く記憶が薄れていくもの。料理が運ばれてきたら、まず一枚撮る。この習慣を、これからの旅では徹底しようと心に決めました。
イタリアはまだまだ行きたい場所だらけ
6日間でイタリアの主要都市を巡りましたが、旅を終えて感じたのは「まだまだ行きたい場所がたくさんある」ということです。
ミラノにあるレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」を見たい。フィレンツェのアカデミア美術館でミケランジェロのダビデ像の本物に会いたい。ピサの斜塔にも登ってみたい。
そしてまだ訪れていない場所も気になっています。古代の街が火山灰の下に眠るポンペイ、三角屋根の白い家が並ぶアルベロベッロ、断崖絶壁に張り付くように建つアマルフィ海岸の街並み、独自の文化と自然が美しいシチリア島——。
イタリアは見どころがあまりにも多い国なので、何回かに分けて訪れることになるかもしれません。でも、それでいいのだと思います。一度の旅ですべてを見ようとするより、「次に行きたい場所」が残っているほうが、旅を続ける原動力になるのですから。
トレビの泉で投げたコインの願い——「またイタリアに来られますように」。その願いは、きっといつか叶うはずです。
「行きたいのに一歩踏み出せない」あなたへ
最後に、このシリーズをここまで読んでくださった方に、私からのメッセージを伝えさせてください。

この一冊から始まった6日間の冒険でした
私はかつて、海外旅行に対して大きな不安を抱えていました。治安が心配、言葉が通じない、一人で行って大丈夫だろうか——そんな不安が、いつも「行きたい」という気持ちにブレーキをかけていました。
でも、旅物語のツアーに参加してイタリアを訪れたことで、その不安は大きく和らぎました。添乗員さんが同行してくれる安心感。ツアー仲間と一緒に過ごす温かい時間。そして何より、自分の目で世界遺産を見て、自分の足で行きたい場所を訪れることができたという自信。
旅は、行ってみなければわからないことだらけです。
怖がっていた治安のことも、心配していた言葉の壁も、実際に飛び込んでみたら案外なんとかなりました。そして、自分の目で見た景色や感じた空気は、一生の宝物になりました。
もしあなたが今、「イタリアに行きたいけど一歩踏み出せない」と感じているなら——まずはツアーから始めてみませんか?
ツアーの中でも、自分だけの冒険はできます。添乗員さんに相談すれば、意外と道は開けます。そして、帰国したときにはきっと「行ってよかった」と心から思えるはずです。
私の体験が、あなたの最初の一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
📚 イタリア6日間シリーズ 全記事一覧
① はじめに|ツアーを選んだ理由
② ツアー概要と出発前の準備
③ 1〜2日目|ローマ・バチカン編
④ 3日目|ピサ・フィレンツェ編
⑤ 4日目|ベネチア編
⑥ 5〜6日目|帰国&まとめ(この記事)


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