イタリアは「いつか行きたい国」のひとつでした
世界遺産を巡るのが私の旅のテーマです。これまで51カ国を訪れてきましたが、イタリアはずっと「いつか必ず行きたい」と思い続けていた国でした。
なにしろイタリアは、世界遺産の登録数が世界一の国。コロッセオ、バチカン、ピサの斜塔、フィレンツェの街並み、ベネチアの運河——名前を聞くだけでワクワクする場所ばかりです。一度の旅でいくつ巡れるだろうと想像するだけで、胸が高鳴っていました。
学生時代に世界史の教科書で見たローマ帝国の遺跡。美術の本で出会ったルネサンスの名画。テレビ番組で何度も映し出されるベネチアの運河。そういった「いつか自分の目で見てみたい」という憧れを、私は長いあいだ心の引き出しにしまい込んでいました。
そんな私が2018年9月、ついにイタリアの地を踏むことができました。選んだのは旅物語の「いいとこどりイタリア6日間」というツアーです。今振り返っても、このツアーを選んだことは大正解だったと思っています。
個人手配ではなく、ツアーを選んだ理由
実はイタリア行きを決めるまで、ずいぶん迷いました。一番の不安は、やはり治安と安全面だったのです。
イタリアといえば、ヨーロッパの中でもスリや置き引きの多さで有名な国。ローマの観光地、地下鉄の車内、ベネチアの混雑した広場——ガイドブックにも「貴重品に常に注意」「人混みでは絶対に気を抜かないで」「カバンは前に抱えて」という言葉がたくさん並んでいました。ネットで体験談を検索すれば、被害に遭った人の話もたくさん出てきます。
一人で慣れない土地を歩き回り、地下鉄や電車を乗り継ぎ、知らない言葉でホテルにチェックインする。レストランでメニューを読めないまま注文する。道に迷ったときに誰に聞けばいいのかわからない。想像するだけで気疲れしてしまいそうで、せっかくの旅を心から楽しめないのではと心配になりました。
特に女性の一人旅となると、夜のホテルへの帰り道や、人通りの少ない路地での不安はどうしてもつきまといます。「安全に旅したい」という気持ちと、「イタリアを見たい」という気持ちのあいだで、私はしばらく揺れ動いていました。
そんな私にとって、添乗員さんが同行してくれるツアーは何より心強い選択肢でした。移動も宿も食事も全部お任せできて、安全面でも安心。空港からホテルへの移動も、観光地までの道のりも、すべてプロがアレンジしてくれます。「自分でなんとかしなきゃ」というプレッシャーから解放されて、観光そのものに集中できる——これが私の出した答えでした。
それに、添乗員さんがいれば、現地のちょっとした疑問もすぐに聞けます。「あの建物は何ですか?」「このお店はおすすめですか?」と気軽に質問できるのは、初めての国では本当にありがたいことです。
数あるツアーから「旅物語」を選んだ決め手
イタリア行きのツアーは大手旅行会社からたくさん出ています。JTB、HIS、阪急交通社、クラブツーリズム……。それぞれに魅力があって、私もいろいろ比較検討しました。
その中で私が旅物語を選んだ一番の決め手は、価格の手頃さでした。
同じような日程・同じような訪問都市で比較したとき、旅物語のツアーは他社よりもぐっとお手頃な価格設定になっていたのです。それでいて世界遺産を5つも巡れるルートで、内容にはとても満足感がありました。「安かろう悪かろう」ではなく、コストパフォーマンスの良さが際立っていたんですね。
旅にかけられる予算には限りがあるからこそ、浮いたお金で現地のお土産を買ったり、ちょっといいレストランに行ったり、自由時間を充実させたい。そんな私の旅スタイルに、旅物語のツアーはぴったり合っていました。
旅物語は「旅の物語をつくる」というコンセプトの旅行会社で、添乗員同行型のツアーを多く扱っています。一人参加の人にも配慮されたツアー設計になっていて、「ひとり参加追加代金」の設定がリーズナブルなのも嬉しいポイントでした。一人旅の経験はあるとはいえ、海外で完全に一人きりというのは少し心細いもの。同じツアーに参加する仲間がいる安心感は、何物にも代えがたいものがあります。
口コミサイトでの評価もチェックしましたが、「添乗員さんが親切だった」「日程に無理がない」「世界遺産をしっかり巡れた」という声が多く、安心して予約することができました。
出発前のワクワクと、ちょっぴりの緊張
ツアーを予約してから出発までの数か月間は、本当にワクワクが止まらない日々でした。
ガイドブックを買い込んで、訪問予定の都市について予習しました。コロッセオの歴史、サン・ピエトロ寺院の見どころ、ピサの斜塔がなぜ傾いているのか、フィレンツェがルネサンス発祥の地である理由、ベネチアが水の都と呼ばれる経緯——調べれば調べるほど、イタリアの奥深さに引き込まれていきました。
特に楽しみだったのは、フィレンツェの自由時間です。ツアーの行程表を見ながら、「この時間にどこへ行こう?」と考えるだけで胸が躍りました。実はこの自由時間に、私はある美術作品を観に行こうと密かに決めていたのですが——その話は第4回の記事で詳しくお話ししますね。
一方で、出発が近づくにつれて緊張も高まってきました。長時間のフライトに耐えられるだろうか。荷物のパッキングは大丈夫だろうか。現地で体調を崩したらどうしよう。そんな心配が頭をよぎることもありました。
それでも、「行かなければ何も始まらない」という気持ちのほうが強くて、最後は前向きな気持ちで出発の日を迎えることができました。
このシリーズで紹介すること
このシリーズでは、2018年9月に参加した旅物語「いいとこどりイタリア6日間」の体験を、全6回にわたってお届けします。
- 第2回:ツアーの概要と準備したこと
- 第3回:1〜2日目|ローマ・バチカン編
- 第4回:3日目|ピサ・フィレンツェ編
- 第5回:4日目|ベネチア編
- 第6回:5〜6日目|帰国&全体のまとめ
それぞれの記事では、観光地の情報だけでなく、ツアーに参加してみて感じたこと、嬉しかったこと、ちょっと困ったことなど、リアルな体験談をお伝えしていきます。これからイタリア旅行を計画している方、ツアーに参加するか迷っている方、一人参加に不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
「イタリアに行きたいけど一歩踏み出せない」「ツアーって自由がなさそうで迷っている」「一人参加って浮かないかな」——そんな方に、私の体験が少しでも背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
旅は、行ってみて初めてわかることがたくさんあります。怖がっていた治安のことも、心配していた言葉の壁も、実際に飛び込んでみたら案外なんとかなるものです。そして、自分の目で見た景色や感じた空気は、一生の宝物になります。
次回は、ツアーの基本情報と、出発前に準備したことについて詳しくお話しします。持ち物リストや、ツアーに含まれていたもの・含まれていなかったものなど、これから参加する方に役立つ情報をまとめる予定です。お楽しみに!


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