2014年5月、私は阪急トラピックスのツアーで、クロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナの3ヵ国を8日間で巡りました。このシリーズでは、全7話にわたってその旅をお届けしてきました。この記事は、そのまとめです。
ルート、日程、泊まったホテル、訪れた6つの世界遺産、かかった費用、買ったおみやげ、5月の服装まで、旅の記録をひとつにまとめました。「クロアチアに行ってみたいけれど、どんな旅になるのか想像がつかない」という方の参考になればうれしいです。

旅のきっかけは、テレビで見た湖
この旅に出たきっかけは、テレビで見たクロアチアの湖の映像でした。エメラルドグリーンの湖と、いくつも流れ落ちる滝。「いつか、この目で見たい」と思ったその場所が、プリトヴィッツェ湖群国立公園です。
ただ、クロアチアは日本からの直行便がなく、国境を越えながら何ヵ国も回るのは、自分で手配するには少しハードルが高い国です。そこで選んだのが、添乗員さんが同行するパッケージツアーでした。
ツアーの基本情報
| ツアー名 | 燃油込み!VIPバス利用!クロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナ 3ヵ国ハイライト周遊8日間 |
| 催行会社 | 阪急トラピックス(阪急交通社)※申し込みはJTB経由 |
| 日程 | 2014年5月4日(日)〜5月11日(日) 6泊8日(機中泊1泊) |
| 訪れた国 | スロベニア、クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ |
| 航空会社 | ルフトハンザ・ドイツ航空 行き:羽田→ミュンヘン→グラーツ(オーストリア) 帰り:グラーツ→フランクフルト→羽田 |
| バス | デラックスVIPバス(最大28名の少人数制) |
| 食事 | 全食事付き |
| オプショナルツアー | なし(主な観光はすべて代金に含まれています) |
| 添乗員 | 同行(ベテランの女性の添乗員さん) |
このツアーには通常のバスのプランと、座席がゆったりした「デラックスVIPバス」のプランがあり、私はVIPバスのプランに参加しました。また、オプショナルツアーがなく、観光も食事もほぼすべて代金に含まれていました。観光中にガイドさんの説明を聞くための、イヤホンガイドも付いていました。
8日間の日程とルート
旅行会社の最終日程表をもとに、実際のルートをまとめました。各日の詳しい様子は、リンク先の記事でご覧いただけます。
| 日 | ルートと主な観光 | 宿泊地 |
|---|---|---|
| 1日目 5/4(日) | 羽田 → ミュンヘン → グラーツ(オーストリア)→ バスでスロベニアのブレッドへ | ブレッド |
| 2日目 5/5(月) | ブレッド湖(手漕ぎ舟プレトナで聖マリア教会へ。ブレッド城は湖から外観のみ)→ ポストイナ鍾乳洞 → オパティア 第1話・第2話 | オパティア |
| 3日目 5/6(火) | 【世界遺産】シベニクの聖ヤコブ大聖堂 → 【世界遺産】古都トロギール 第3話 | トロギール郊外 |
| 4日目 5/7(水) | 【世界遺産】スプリット(ディオクレティアヌス宮殿)→ 【世界遺産】モスタル(ボスニアヘルツェゴビナ)→ スラノ 第4話 | スラノ |
| 5日目 5/8(木) | 【世界遺産】ドブロヴニク(城壁めぐり、スルジ山展望台)→ プリトヴィッツェへ 第5話 | プリトヴィッツェ(国立公園内) |
| 6日目 5/9(金) | 【世界遺産】プリトヴィッツェ湖群国立公園 → ザグレブ市内観光 第6話・第7話 | ザグレブ |
| 7日目 5/10(土) | ザグレブ → バスでグラーツ空港へ → フランクフルト乗り継ぎ 第7話 | 機中泊 |
| 8日目 5/11(日) | 12:15 羽田着、解散 | ― |
このツアーは、クロアチアの空港ではなく、オーストリアのグラーツ空港を行きも帰りも使うルートでした。初日はグラーツに夜遅く着き、そこからバスでスロベニアのブレッドへ。ホテルに着いたのは深夜2時ごろでした。初日はかなりハードなので、機内でしっかり休んでおくのがおすすめです。
各話のハイライト
- 第1話:伝統の手漕ぎ舟プレトナで、ブレッド湖に浮かぶ島の聖マリア教会へ。
- 第2話:ポストイナ鍾乳洞はトロッコに乗って地底の世界へ。夕方はアドリア海のリゾート、オパティアに到着。
- 第3話:石だけで造られたシベニクの聖ヤコブ大聖堂と、中世の町並みが残るトロギールを散策。
- 第4話:スプリットのディオクレティアヌス宮殿を見学し、国境を越えてボスニアヘルツェゴビナのモスタルへ。
- 第5話:ドブロヴニクの城壁を半周歩き、スルジ山からオレンジ色の屋根の町を一望。
- 第6話:念願のプリトヴィッツェ湖群国立公園。木道を歩き、電動ボートで湖をわたる。
- 第7話:首都ザグレブで聖マルコ教会を見て、世界一短いと言われるケーブルカーに乗車。そして帰国へ。
泊まったホテル
| 泊 | 場所 | ホテル |
|---|---|---|
| 1泊目 | ブレッド(スロベニア) | クリム(KRIM) |
| 2泊目 | オパティア(クロアチア) | オパティア(OPATIJA) |
| 3泊目 | トロギール郊外(クロアチア) | スヴェティ・クリシュ(SVETI KRIZ) |
| 4泊目 | スラノ(クロアチア) | アドミラル(ADMIRAL) |
| 5泊目 | プリトヴィッツェ(クロアチア) | ベルビュー(BELLEVUE) |
| 6泊目 | ザグレブ(クロアチア) | ラグナ(LAGUNA) |
5泊目のベルビューは、プリトヴィッツェ湖群国立公園の中にあるホテルです。公園の中に泊まるので、翌朝は朝早くから観光を始めることができました。
食事について
このツアーは全食事付きで、日程表には各地の名物料理も組み込まれていました。たとえば、ブレッド湖のあとの昼食はマスのグリル、シベニクではクロアチア風ブイヤベース、ドブロヴニクではシーフード料理。朝食と多くの夕食はホテルでいただきました。毎回レストランを探す必要がないのは、ツアーならではの気楽さです。
8日間で訪れた6つの世界遺産
このツアーの大きな魅力は、8日間で6つの世界遺産を訪れられることです。
| 世界遺産 | 国 | 登録年 | 記事 |
|---|---|---|---|
| シベニクの聖ヤコブ大聖堂 | クロアチア | 2000年 | 第3話 |
| 古都トロギール | クロアチア | 1997年 | 第3話 |
| スプリットのディオクレティアヌス宮殿 | クロアチア | 1979年 | 第4話 |
| モスタル旧市街の古い橋(スタリ・モスト) | ボスニアヘルツェゴビナ | 2005年 | 第4話 |
| ドブロヴニク旧市街 | クロアチア | 1979年 | 第5話 |
| プリトヴィッツェ湖群国立公園 | クロアチア | 1979年 | 第6話 |
石造りの大聖堂、中世の町並み、ローマ皇帝の宮殿、内戦から再建された橋、城壁に囲まれた港町、そして湖と滝の大自然。6つの世界遺産は、どれもまったく違う表情を見せてくれました。



世界遺産ではありませんが、スロベニアのブレッド湖とポストイナ鍾乳洞、首都ザグレブも、この旅の忘れられない場所です。



かかった費用
旅行会社の内訳書をもとに、かかった費用をまとめました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ツアー代金(基本代金 299,800円+ひとり部屋追加代金 40,000円) | 339,800円 |
| 海外空港税 | 15,400円 |
| 国内空港使用料 | 2,570円 |
| 旅行会社へ支払った合計 | 357,770円 |
| 現地で使ったお金(おみやげなど) | 約20,000円 |
| 総額 | 約378,000円 |
燃油サーチャージは、ツアー代金に含まれていました。私はいつもひとり部屋を使うので、ひとり部屋の追加代金4万円がかかっています。2人で1部屋を使う場合は、この4万円はかかりません。
ゴールデンウィークの出発だったため、ツアー代金は高めの時期でした。当時のパンフレットを見ると、出発日によって代金は約17万円〜46万円と大きく違っていました。食事も観光もほぼすべて含まれていたので、現地で使ったのは、おみやげ代を中心に2万円ほどでした。
8日間で約1,870km。バスで国境を越える旅
このツアーは、移動のほとんどがバスです。日程表に書かれた距離を足してみると、8日間でおよそ1,870km。いちばん長かったのは、ドブロヴニクからプリトヴィッツェへ向かった5日目で、約455kmを走りました。
この長い道のりを、ひとりの運転手さんが頑張って運転してくれました。海沿いの道も、山道も、国境越えもある長い距離です。そして、旅のあいだずっと私たちをまとめてくれたのは、ベテランの女性の添乗員さんでした。
バスの移動時間は長いですが、窓の外にはアドリア海や山の景色が続きます。長時間のバス移動が心配な方は、座席にゆとりのあるVIPバスのプランを選ぶのもひとつの方法です。
買ったおみやげ
この旅で買ったおみやげを紹介します。チョコレートやコーヒーなど、ばらまき用にも使えるものが多いです。
クロアチアのおみやげ
- 銀細工のピアス:ドブロヴニクで一目惚れして買いました(第5話)。細い銀の線で模様を作る銀線細工(フィリグリー)は、クロアチアの伝統工芸です。ドブロヴニクでは、お友達へのおみやげに海綿も買いました。
- Kraš(クラシュ)の「Bajadera(バヤデラ)」:1911年創業のザグレブのお菓子メーカーが作る、ヘーゼルナッツとアーモンドのヌガーチョコ。クロアチアの定番のおみやげです。
- Nadalina(ナダリナ)のダークチョコレート:干しイチジクと、ダルマチア地方の甘いワイン「プロシェク」が入ったチョコレートです。
- Franck(フランク)のコーヒー「Jubilarna」:1892年創業の、クロアチアのコーヒーメーカーの粉のコーヒーです。
- ハートのマグネット:赤いハートは、北クロアチアの伝統的なお菓子「リツィタル」がモチーフ。リツィタル作りは、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
- 陶器の小さな花瓶:バラの飾りと、プリトヴィッツェの絵が入っています。






スロベニアのおみやげ
- 菩提樹のはちみつ(Lipov med):スロベニア産のはちみつです。スロベニアは養蜂がさかんな国として知られています。
- 「塩の花」入りのダークチョコレート(solnce):ほんのり塩気のあるダークチョコレートです。


ボスニアヘルツェゴビナで買ったもの
- 干しイチジク(suha smokva):ボスニアヘルツェゴビナの会社の商品です(イチジクはトルコ産)。

5月の天気と服装・持ち物
私が訪れた5月は、とてもいい季節でした。8日間、天気に恵まれて、どの写真を見返しても青空が広がっています。
ただ、日中は過ごしやすくても、朝晩は冷えます。ブレッド湖の朝は春・秋用のコートを羽織って歩き、プリトヴィッツェの朝はフリースを着てちょうどいいくらいでした。ポストイナ鍾乳洞の中も、一年中10度前後とひんやりしています。持って行って良かったもの、あると安心なものをまとめます。
- 脱ぎ着できる防寒着:フリースや薄手のダウンなど。朝晩の冷え対策に必須です。
- 水に強い靴:プリトヴィッツェの木道は、濡れていることがあります。防水で滑りにくい靴があると安心です。
- 歩きやすい靴:ドブロヴニクの城壁やザグレブの旧市街など、石畳や階段の多い町を歩きます。
- サングラス・帽子:アドリア海沿いは日差しが強めです。
旅をふりかえって
8日間をふりかえってみると、この旅には海も山も歴史もありました。アドリア海沿いの港町、アルプスの湖、地底の鍾乳洞、湖と滝の国立公園、そして何百年も前の町並みや教会。毎日まったく違う景色に出会えて、本当に楽しい旅行でした。
そして何より、テレビで見て憧れたプリトヴィッツェを、自分の目で見ることができました。「いつか行きたい」という気持ちが、本当にかなった旅でした。
こんな人におすすめ
- クロアチアやスロベニアに初めて行く方
- 短い日数で、たくさんの世界遺産を見たい方
- 何ヵ国も回りたいけれど、移動の手配を自分でするのは不安な方
- ひとり旅でも、安心して参加できるツアーを探している方
- 海も山も歴史も、いろいろな景色を楽しみたい方
【最新情報】2014年と今の違い
※以下は本記事執筆時点(2026年10月)で調べた情報です。私が訪れた2014年当時とは料金や状況が変わっています。おでかけ前に必ず公式サイト等でご確認ください。
- 通貨:クロアチアは2023年1月1日にユーロを導入しました(1ユーロ=7.5345クーナで切り替え)。2014年当時はクーナで、1クーナ=約18.5円でした。スロベニアは2007年からユーロ、ボスニアヘルツェゴビナは今も兌換マルク(KM)です。
- 国境:クロアチアは2023年1月1日にシェンゲン協定に加盟しました。スロベニアとの国境での審査は、原則なくなっています。ボスニアヘルツェゴビナとの国境では、今も審査があります。
- ヨーロッパへの入国:2025年10月から、シェンゲン協定の国では、指紋と顔写真を登録する出入国システム「EES」が始まっています。また、事前にネットで申請する渡航認証「ETIAS」(手数料20ユーロ)が、2026年の終わりごろに始まる予定です。開始日は公式の発表を確認してください。
- 飛行時間:2014年は、羽田→ミュンヘンが約12時間5分、フランクフルト→羽田が約10時間55分でした。今はロシア上空を避けて飛ぶため、どちらも2〜3時間ほど長くなっています。
- 入場料の例:ドブロヴニクの城壁は、2014年は100クーナ(当時のレートで約1,850円)でしたが、今は約40ユーロです。プリトヴィッツェの入園料は季節で変わり、春と秋は25〜35ユーロ前後、夏は45〜50ユーロ前後です。夏は事前のネット予約がおすすめです。
- ツアー代金:旅行比較サイトで見ると、同じような8日間のツアーは、5月出発だと最安でも50万円台後半からになっています。2014年と比べると、旅行代金はかなり上がっています。
最後に
全8回のシリーズに最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。テレビで見た憧れの景色から始まった、私の3ヵ国周遊の旅。この記録が、「行ってみたいけれど、一歩が踏み出せない」という方の背中を、少しでも押すことができたらうれしいです。
クロアチア・スロベニア・ボスニア3ヵ国周遊ツアー シリーズ一覧
2014年5月、阪急トラピックスで訪れたクロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナ3ヵ国周遊の旅。全8回にわたってお届けします。
- 第1話|スロベニア・ブレッド湖と聖マリア教会
- 第2話|ポストイナ鍾乳洞とアドリア海の街オパティア
- 第3話|世界遺産の街シベニクとトロギール
- 第4話|スプリットとモスタル ― クロアチア&ボスニアの世界遺産
- 第5話|アドリア海の真珠・ドブロヴニク
- 第6話|念願のプリトヴィッツェ湖群国立公園
- 第7話|首都ザグレブと帰国の途
- 【まとめ】クロアチア・スロベニア・ボスニア3ヵ国周遊ツアー8日間|ルート・費用・世界遺産6つの全記録(本記事)

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