ポルトガル7日間ツアー旅行記|世界遺産9つを巡る大航海時代の国へ【序章】

ツアー旅行体験談

大西洋に面したヨーロッパの西端に、小さくて誇り高い国があります。

かつて世界の海を駆け、地球の半分を地図に描き加えた国——ポルトガル

2018年2月、私は7日間のツアーでこの国をぐるりと一周してきました。訪れた世界遺産はなんと9つ。ポルトガル本土をほぼ縦断し、最後はスペイン国境を越えて巡礼の終着点まで足を伸ばす、欲張りな旅でした。

このシリーズでは、全6話に分けてポルトガル周遊の記録をお届けします。第1話となる今回は、ツアー全体の概要と、私がなぜこの国に惹かれたのかを書いていきますね。

ポルトガルを象徴するアズレージョ。大航海時代、ポルトガル人が世界中から持ち帰った文化が、この一枚のタイルにも息づいています。

なぜ今、ポルトガルだったのか

「行きたい国リスト」の上位にずっとあった国

正直に言うと、ポルトガルは私の中で「いつか行きたい国」の上位にずっと居続けながら、なかなか実現しなかった国でした。

ヨーロッパ旅行というと、どうしてもイタリア、フランス、スペインといった主要国に目が向きがちです。ポルトガルは地理的にもイベリア半島の端っこにあって、「ついでに寄る」のが難しい場所。だからこそ、しっかり時間を取って訪れたい国だったんです。

大航海時代の歴史に惹かれて

私がポルトガルに惹かれた一番の理由は、大航海時代の歴史でした。

15世紀から16世紀にかけて、この小さな国は世界の海に乗り出し、アフリカ大陸を回ってインドへ、そしてブラジルへ、さらには日本へとたどり着きました。種子島に鉄砲を伝えたのも、長崎に南蛮文化をもたらしたのも、ポルトガル人だったんですよね。

「ポルトガル人が見ていた世界」を、その出発点となった首都リスボンで感じてみたい——そんな思いがずっとありました。

2月という選択(オフシーズンの魅力)

出発を2月に決めたのには、いくつか理由があります。

  • ヨーロッパのオフシーズンで、ツアー料金が比較的安い
  • 観光地が混雑していない
  • ポルトガルは緯度の割に温暖で、冬でも極端に寒くない
  • 日本の冬の寒さから少し逃げられる

もちろん花の季節や夏の鮮やかさは見られませんが、その分、観光地をゆっくり歩けるメリットは大きいと感じました。

参加したツアーの概要

参加した旅物語のツアー「びっくりポルトガル7日間」。
世界遺産9つを巡る欲張りな旅程

ツアー名・主催会社・料金

  • ツアー名:びっくりポルトガル7日間
  • 主催:旅物語(阪急交通社)
  • 料金:11万円〜12万円(燃油サーチャージ別途)
  • 出発日:2018年2月8日(木)
  • 帰国日:2018年2月14日(水)
  • 参加人数:29名

正直、この内容でこの価格は破格だと思いました。世界遺産9つを巡って11万円台というのは、ツアー旅行ならではのコスパですね。

旅程の全体像

7日間の流れをざっくりまとめると、こんな感じです。

日次日付主な訪問地
1日目2/8(木)成田→パリ→リスボン
2日目2/9(金)リスボン市内、シントラ、ロカ岬
3日目2/10(土)トマール、バターリャ、オビドス
4日目2/11(日)コインブラ、ポルト、エスピーニョ
5日目2/12(月)サンチャゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)
6日目2/13(火)ポルト→パリ→機内泊
7日目2/14(水)成田到着

地図で見るとよく分かるのですが、リスボンを起点に北上していき、最後は国境を越えてスペインへ。ポルトガル本土をほぼ縦断するルートです。

利用航空会社(エールフランス/パリ乗継)

往復ともにエールフランス航空を利用しました。成田からパリのシャルル・ド・ゴール空港で乗り継ぎ、リスボンへ向かうルートです。

  • 往路:成田11:05発(AF275) → パリ15:55着 → パリ20:50発(AF1124) → リスボン22:30着
  • 復路:ポルト09:25発(AF1529) → パリ12:35着 → パリ13:35発(AF276) → 成田翌日09:25着

パリでの乗り継ぎは少し時間がありますが、その分余裕を持って移動できました。エールフランスの機内食やサービスについては、また別の機会に書きたいと思います。

往復ともにエールフランス航空を利用。パリ・シャルル・ド・ゴール空港で乗り継ぎ

訪問する9つの世界遺産

このツアーの最大の魅力は、なんといっても世界遺産を9つも巡ること。ざっと並べてみますね。

  1. ジェロニモス修道院(リスボン)
  2. ベレンの塔(リスボン)
  3. シントラの文化的景観
  4. トマールのキリスト教修道院
  5. バターリャ修道院
  6. オビドス歴史地区
  7. コインブラ大学
  8. ポルト歴史地区
  9. サンチャゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)

1回のツアーで9つの世界遺産を巡れるなんて、なかなかない機会です。世界遺産巡りが趣味の私には、これ以上ない贅沢な旅程でした。

このツアーの魅力

ポルトガル本土をほぼ一周する欲張りルート

ポルトガルは国土が日本の九州とほぼ同じ大きさ。7日間あれば、首都リスボンから北の国境近くまで、ぐるっと巡ることができます。

「リスボンだけ」「ポルトだけ」を訪れるツアーもありますが、せっかく遠いポルトガルまで行くなら、できるだけたくさん見たい。そんな欲張りな願いを叶えてくれるツアーでした。

スペインの世界遺産も含む国境越え

このツアーが他と違うのは、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラまで足を伸ばすこと。

サンチャゴ・デ・コンポステーラといえば、世界三大巡礼地のひとつ。1000年以上にわたって、ヨーロッパ各地から巡礼者が「カミーノ」と呼ばれる道を歩いて目指してきた聖地です。

正直、私はこのツアーを申し込むまで、サンチャゴがポルトガルの隣にあることすら意識していませんでした。「ポルトガル旅行のついでにスペインの巡礼地まで行ける」というのは、想像以上にお得な体験になりました。

2連泊・3連泊でホテル移動が少ない

ヨーロッパの周遊ツアーで疲れる原因のひとつが、毎晩ホテルを変わる「パッキングのストレス」。

このツアーはリスボンで2連泊、エスピーニョで2連泊と、滞在型を組み合わせた構成でした。同じホテルに連泊できる日は、夕食後にスーツケースを開けっぱなしにできるのが本当にラク。

連泊があるかどうかは、ツアー選びの隠れた重要ポイントだと思います。

全食事付き(13回)の安心感

ツアー中の食事は朝・昼・夕すべて含まれており、計13回。レストランを探したり言葉の問題で困ったりすることがなく、食事に関するストレスがほぼゼロでした。

ポルトガル料理は魚介を使った素朴で美味しい料理が多く、日本人の口にもよく合います。食事についても各日の記事で詳しく書いていきますね。

ツアー中は13回の全食事付き。ポルトガル料理は魚介を使った素朴な味わいで、日本人の口によく合います

2月のポルトガル、気候と服装

想像より暖かい?2月の気温と天候

2月のポルトガルというと、「寒いのでは?」と心配される方も多いと思います。

実際に訪れた感想としては、日本の3月下旬から4月上旬くらいの陽気でした。リスボンの日中は10〜15度くらい、晴れた日は薄手のコートでも十分歩けるほど。

ただし、北部のポルトやコインブラに行くと少し気温が下がります。それでも東京の真冬よりはずっと過ごしやすい印象でした。

注意したいのは大西洋からの風。ロカ岬では強風で立っているのもやっとというくらい。気温以上に体感温度が下がるので、防風できる上着があると安心です。

持って行って正解だったもの/要らなかったもの

私が実際に2月のポルトガルに持って行ったのは、日本の冬と同じダウンジャケットでした。「ヨーロッパだから寒いかも」と特別に着込む必要はなく、日本で冬に着ている服装そのままで快適に過ごせました。

持って行って正解だったもの:

  • ダウンジャケット(日本の冬と同じもので十分)
  • 歩きやすいスニーカー(石畳が多いため必須)
  • 折りたたみ傘(2月は雨も多い)
  • サングラス(冬でも日差しは強め)
  • 使い捨てカイロ(ロカ岬の強風対策に役立った)

要らなかったもの:

  • 厚手のセーター(室内が暖房効いていて暑い)
  • マフラー(昼間は不要なことが多い)

ロカ岬では大西洋からの強風で体感温度が一気に下がります。気温自体はそこまで低くないのですが、風が冷たいので、フードのある上着があると安心です。

出発前夜:成田からパリ経由でリスボンへ

集合は成田第1ターミナル北ウイング

出発当日、集合場所は成田国際空港 第1ターミナル4階 北ウイングのCカウンター付近。集合時間は9時05分でした。

参加者は総勢29名という大所帯のツアー。添乗員さんがてきぱきと手続きを進めてくださって、安心して出発できました。一人参加でも周りに同年代の方が多く、ロビーで待っている間から少しずつ会話が生まれていく雰囲気でした。

パリ・シャルル・ド・ゴール空港での乗継

成田を11時05分に出発したエールフランス機は、約12時間50分のフライトを経てパリに到着。現地時間で15時55分着でした。

パリでは約5時間の乗り継ぎ時間がありました。シャルル・ド・ゴール空港は広いので、移動と入国手続きで意外と時間を使うのですが、それでも時間が余ります。

実はこの乗継時間が、私にとってちょっとした転機になりました。

当時の私はプライオリティパスを持っておらず、一人参加だったこともあって、ターミナル内の椅子で時間を持て余してしまったんです。免税店をのぞいて回るのも限界があり、カフェに入っても落ち着いて長居できる雰囲気でもなく……。

周囲を見ると、空港ラウンジに吸い込まれていく旅慣れた様子の人たち。「あそこで静かに飲み物を飲みながら本でも読めたら、どんなにラクだろう」と何度も思いました。

このときの経験が、後日プライオリティパスを持とうと決めたきっかけになりました。乗継のある海外旅行では、空港ラウンジが使えるかどうかで快適さがまったく違うんですよね。今では海外旅行の必需品になっています。

長い乗継時間をなんとかやり過ごし、夕方20時50分発のリスボン便に搭乗しました。

深夜のリスボン到着

パリを20時50分に出発し、約2時間30分のフライトでリスボン到着は22時30分。空港からバスでホテル「TRYP MONTIJO PARQUE」へ向かいました。

ホテルにチェックインしたのは深夜0時近く。窓の外には、まだ見ぬリスボンの夜景が広がっていました。

明日からいよいよポルトガル本格観光が始まる——。長旅の疲れもありましたが、それ以上に明日への期待で胸が高鳴っていたのを覚えています。

リスボン2連泊の宿泊先「TRYP MONTIJO PARQUE」。空港からバスで移動し、深夜のチェックインでした

次回予告:大航海時代の中心地リスボンへ

2日目はいよいよリスボン市内観光。大航海時代の世界遺産3つを巡り、午後はシントラとロカ岬へと向かいます。

テージョ川のほとりに立つ「発見のモニュメント」の前に立ったとき、私は500年前のポルトガル人が見ていた景色を想像しました。彼らはここから、未知の世界へ船を漕ぎ出していった——

そして午後には、ユーラシア大陸の最西端ロカ岬へ。そこで私は、ある新たな旅の目標を心に決めることになります。

次回もぜひお付き合いください。

次回は大航海時代の出発点、リスボンの世界遺産を巡ります

ポルトガル7日間ツアー旅行記シリーズ

  • 【序章】ポルトガル7日間ツアー|世界遺産9つを巡る大航海時代の国へ ←今ココ
  • 【第2話】リスボン観光|大航海時代の世界遺産3つを巡る(近日公開)
  • 【第3話】シントラ宮殿&ロカ岬|ユーラシア大陸最西端への旅(近日公開)
  • 【第4話】トマール・バターリャ・オビドス|中部ポルトガルの世界遺産3つ(近日公開)
  • 【第5話】コインブラ大学&ポルト歴史地区|世界遺産の街を巡る(近日公開)
  • 【第6話】サンチャゴ・デ・コンポステーラ|国境を越えて巡礼の終着点へ(近日公開)

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