スペイン周遊8日間⑤コルドバ|メスキータとラ・マンチャの風車コンスエグラ(ルックJTB)

ツアー旅行体験談

ルックJTB「スペイン満喫8日間」ツアーの旅行記、第5話です。第4話ではセビリア観光とフラメンコをお届けしました。今回は5日目(1月6日)——古都コルドバでメスキータやユダヤ人街を歩き、午後は『ドン・キホーテ』の舞台ラ・マンチャの風車(コンスエグラ)へ。アンダルシアから内陸へと北上する、見どころたっぷりの一日です。

ローマ橋から望むコルドバの街

コルドバ観光は、グアダルキビル川に架かるローマ橋から。その名の通り古代ローマ時代に起源をもつ石橋で、いくつものアーチが連なる姿がとても美しい。橋の向こうには、これから訪ねるメスキータの堂々とした姿が見えました。

ローマ橋越しに望むメスキータ。古代ローマ起源の石橋

橋の途中には、コルドバの守護者とされる大天使ラファエルの像が立っていて、足元にはたくさんのろうそくや花が供えられていました。人々の信仰が今も息づいていることが感じられる、印象的な光景でした。

橋の上の大天使ラファエル像。コルドバの守護者

メスキータ:モスクと大聖堂が同居する世界遺産

そして、この日いちばん楽しみにしていたメスキータへ。実は私、写真で見たあの赤と白のアーチにひと目惚れして、ずっと訪ねてみたかったのです。中に入ると——想像以上でした。無数の円柱が林のように立ち並び、その上に赤と白の縞模様の二重アーチがどこまでも連なっています。「円柱の森」と呼ばれるのも納得の、幻想的な空間でした。

メスキータの「円柱の森」。赤白の二重アーチが連なる

メスキータはもともと8世紀に建てられたイスラム教のモスク。その後キリスト教勢力がこの地を取り戻すと、なんとモスクの内部に、そのままキリスト教の大聖堂が造られたのです。イスラムの円柱の森を抜けると、突然、金色にきらめく豪華なキリスト教の礼拝空間が現れる——ひとつの建物の中で、ふたつの宗教の美が重なり合っているのです。

モスクの中に造られたキリスト教の大聖堂。宗教が重なる空間

アルハンブラ宮殿(第2話)、セビリアのアルカサル(第4話)と旅を続けてきて、ここコルドバのメスキータで、その思いはいっそう強くなりました。宗教が変わっても、前の時代の美しいものを壊さずに受け継いでいく——スペインという国の懐の深さを、いちばん象徴している場所かもしれません。中庭は「オレンジの中庭」と呼ばれ、冬でも実をつけたオレンジの木々と、かつてミナレット(尖塔)だった鐘楼が青空に映えていました。

かつてミナレットだった鐘楼と、オレンジの中庭

ユダヤ人街の「花の小径」

メスキータのすぐそばには、細い路地が入り組んだユダヤ人街(フデリア)が広がっています。なかでも有名なのが「花の小径(カジェハ・デ・ラス・フローレス)」。白い壁に青い植木鉢がずらりと掛けられ、路地の先にはメスキータの鐘楼がのぞきます。訪れた1月は、鉢に真っ赤なポインセチアが植えられていて、白い壁と青い鉢、赤い花のコントラストがとてもかわいらしく、冬ならではの彩りでした。

ユダヤ人街の花の小径。冬は青い鉢にポインセチアが映える

昼食:コルドバの名物料理を堪能

お昼はコルドバのレストラン(EL PATIO ANDALUZ)で、この地方の名物料理を。まずはコルドバ風の野菜シチュー(ピスト)。トマトをベースに、ナスやズッキーニ、パプリカなどをじっくり煮込んだ、素朴であたたかい一品です。

昼食はコルドバ風の野菜シチュー(ピスト)

メインは、コルドバ名物のフラメンキン。豚肉とハムを巻いて衣をつけ、こんがり揚げた細長いカツレツで、サラダを添えて。ボリュームがあって食べ応え十分でした。

メインはコルドバ名物フラメンキン。豚肉とハムの揚げカツレツ

デザートはクワハダ。羊乳を固めた素朴なミルクプリンのようなお菓子で、やさしい甘さにほっとしました。

デザートは羊乳のミルクプリン、クワハダ

ラ・マンチャの風車へ、ドキドキの道中

午後は、コルドバを後にして内陸のラ・マンチャ地方へ。目指すは、名作『ドン・キホーテ』で主人公が巨人と思い込んで突進した、あの風車です。

ところが、その道中がなかなかスリリング。風車のある町へ向かう途中、通り抜けた町の道路がとても狭くて、大きな観光バスが対向車とすれ違うたびに、こちらまで思わず息を止めてしまうほど。運転手さんの見事なハンドルさばきに、車内から拍手を送りたい気持ちでした。

ラ・マンチャの町。丘の上に風車が見える

たどり着いたのはコンスエグラ。丘の尾根に沿って、真っ白な風車がいくつも並ぶ景色は、まさに絵本の世界。一基一基に名前がついていて、写真の風車には「Rucio(ルシオ)」の文字が。かたわらにはドン・キホーテを模した人形も立っていて、物語の舞台に本当に来たんだと実感が湧いてきました。青空に白い風車が映える、忘れられない眺めです。

コンスエグラの風車「Rucio」。ドン・キホーテの舞台

マドリードへ、夕食は…まさかの中華

風車を満喫したあとは、この旅の後半の拠点マドリードへ。そしてこの日の夕食は、なんと中華料理でした。スペイン旅行の途中で中華、というのは少し意外でしたが、旅を続けていると恋しくなるアジアの味。大皿でいろいろな料理が並び、これはこれで嬉しいひとときでした(「旅先での中華あるある」ですね)。

次回は、首都マドリード観光へ

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。第5話は、コルドバのメスキータとユダヤ人街、そしてラ・マンチャのコンスエグラの風車をお届けしました。次回・第6話は、いよいよスペインの首都マドリードを観光します。プラド美術館などの見どころを巡ります。どうぞお楽しみに。

スペイン周遊8日間ツアー・シリーズ一覧(全7話+総まとめ)

ルックJTB「スペイン満喫8日間」ツアーの旅の記録を、全7話+総まとめでお届けしています。気になる回からどうぞ。

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