スペイン周遊8日間⑦古都トレド|大聖堂とエル・グレコ、そして帰国(ルックJTB)

ツアー旅行体験談

ルックJTB「スペイン満喫8日間」ツアーの旅行記、いよいよ最終回・第7話です。第6話ではマドリードのプラド美術館などをお届けしました。今回は6日目(1月7日)の午後に訪れた古都トレドを巡り、旅の最後の夜、そして帰国まで——8日間の締めくくりをお届けします。

展望台から望む、古都トレドの絶景

トレドは、かつてスペインの首都だった歴史ある街。街全体が世界遺産に登録されています。まず案内されたのは、街を一望できる展望台。目の前に広がったのは、タホ川にぐるりと囲まれた旧市街——茶色い屋根の家々がびっしりと丘を埋め、その中に大聖堂の尖塔やアルカサル(城塞)がそびえ立つ、まるで一枚の絵のような眺めでした。思わず息をのむ美しさで、しばらく見とれてしまいました。

展望台から望むトレド旧市街。タホ川に囲まれた世界遺産の街

石畳の路地と、伝統の金細工

旧市街に入ると、細い石段や坂道が入り組んだ、迷路のような街並み。歩いているだけで、中世にタイムスリップしたような気分になります。

迷路のようなトレドの旧市街。石段と坂道が続く

トレドは、ダマスキナードと呼ばれる伝統の金細工でも有名な街。黒い地金に金の糸で緻密な模様を象嵌した工芸品で、お土産物店にはうっとりするような品が並んでいました。そのなかで、私はひと目ぼれしたピアスを購入。黒地に金の花模様が映える、繊細な一品です。アルハンブラやメスキータで見た幾何学模様の美しさに惹かれた私にとって、この金細工もたまらない魅力でした。旅の記念に、長く使える宝物ができました。

一目ぼれで購入したダマスキナード(金細工)のピアス

サント・トメ教会でエル・グレコの傑作に出会う

トレドは、画家エル・グレコが晩年を過ごし、数々の傑作を残した街でもあります。サント・トメ教会には、彼の代表作「オルガス伯の埋葬」が飾られています。天上と地上を一枚に描き込んだ大作を前にすると、その迫力に圧倒されました。(教会内部は撮影できないため、ここでは入口の写真のみのご紹介です。)

サント・トメ教会。エル・グレコ「オルガス伯の埋葬」を所蔵

トレド大聖堂:見どころ満載の大聖堂

そして、この街のハイライトトレド大聖堂へ。スペインを代表するゴシック建築の大聖堂で、外から見上げるだけでも、天に突き刺さるような尖塔に圧倒されます。

トレド大聖堂(外観)。スペインを代表するゴシック建築

中に入ると、見どころが本当にたくさん。まず目を奪われたのが、金色に輝く豪華絢爛な主祭壇(衝立)。聖書の場面が細かな彫刻でびっしりと表現され、その荘厳さに言葉を失うほどでした。

金色に輝く主祭壇。聖書の場面が緻密に表現されている

そして大聖堂には、エル・グレコの絵画も。赤い衣をまとったキリストを描いた「聖衣剥奪(せいいはくだつ)」は、鮮やかな色使いが強く印象に残りました。第6話のプラド美術館でも彼の作品に触れましたが、エル・グレコゆかりのトレドで改めて出会えて、感慨もひとしおです。

エル・グレコ「聖衣剥奪」。鮮やかな赤が印象的

高い場所に輝くバラ窓のステンドグラスも見事でした。色とりどりの光が差し込む空間は、荘厳そのもの。ひとつの大聖堂に、これほど多くの見どころが詰まっているのかと、大満足の見学でした。

大聖堂のバラ窓。色とりどりの光が差し込む

最後の夜、思いがけない出会いと忘れられない言葉

トレドを後にしてマドリードへ戻り、旅の最後の夜は自由食。すると添乗員さんが「よかったらご一緒に」と声をかけてくださり、同じくひとりで参加されていた年配の男性と3人で、ホテル近くのレストランへ行くことになりました。5〜6品を頼んでみんなでシェアしながら、旅の締めくくりのスペイン料理を楽しみます。イベリコの生ハム、プリプリのエビのアヒージョ、こんがり焼いたマッシュルーム——どれも本当においしくて、最後の晩餐にふさわしい食卓でした。

最後の夜はイベリコの生ハムから
プリプリのエビのアヒージョ
こんがり焼いたマッシュルーム。3人でシェアした最後の晩餐

ご一緒した男性は、自動車部品メーカーの社長さんでした。実はこの頃の私は、投資を始めて2〜3年、なかなか資産が増えずに悩んでいた時期。思い切ってアドバイスを求めてみたところ、返ってきたのは「使っても資産が減らなくなるまで、投資を続けなさい」という一言でした。その時はいまひとつピンと来なかったのですが、この言葉がなぜかずっと心に残り、節約と投資を続けて5年ほど経った頃、ふと「あぁ、これか!」と腑に落ちる日が来たのです。旅そのものもめいっぱい楽しかったけれど、思いがけない出会いから、一生ものの言葉をいただけた——ひとり参加だからこその、別の意味でも忘れられない旅になりました。

帰国、そして8日間をふりかえって

翌7日目、マドリードから成田への帰路につきました。帰りは乗り継ぎのない直行便。長旅の最後に乗り換えがないのは、気持ちの面でもぐっと楽で、ゆったりと余韻に浸りながら日本へ向かいました。

ガウディの街バルセロナに始まり、アルハンブラ宮殿の幾何学美、白い村ミハス、情熱のフラメンコ、モスクと大聖堂が同居するメスキータ、ドン・キホーテの風車、マドリードの名画、そして古都トレド——。ふりかえると、異なる宗教や文化、時代が積み重なって生まれた「美しいもの」に、何度も出会えた8日間でした。ひとり参加でも、添乗員さんや現地ガイドさんに支えられ、思いがけないご縁にも恵まれて、心からこのツアーを選んでよかったと思っています。

ひとつだけ、心残りが。チョコレートにディップして食べるチュロス(チュロス・コン・チョコラテ)を食べそびれてしまったのです。次にスペインを訪れたら、これだけは絶対に味わいたい——そんな楽しみな宿題も、しっかり残してきました。

「海外はハードルが高い」「ひとりだと不安」——そう感じている方にこそ、添乗員付きのツアーはおすすめです。この旅行記が、あなたの「行ってみたい」の背中を、そっと押せたなら嬉しいです。長いあいだお付き合いくださり、ありがとうございました!

スペイン周遊8日間ツアー・シリーズ一覧(全7話+総まとめ)

ルックJTB「スペイン満喫8日間」ツアーの旅の記録を、全7話+総まとめでお届けしています。気になる回からどうぞ。

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