スペイン周遊8日間②グラナダ|世界遺産アルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園(ルックJTB)

ツアー旅行体験談

ルックJTB「スペイン満喫8日間」ツアーの旅行記、第2話です。第1話では出発からバルセロナ観光、バレンシア泊までをお届けしました。今回はいよいよ、この旅で私がいちばん心を動かされた場所——グラナダのアルハンブラ宮殿へ。3日目(1月4日)、バレンシアを出発し、長い移動を経て「赤い城」を訪ねます。

バレンシアからグラナダへ、約511kmの移動

3日目は、バレンシアから南のグラナダ方面へ約511kmという、この旅いちばんの長距離移動。前回ご紹介した足元ゆったりバス(座席間隔が広く、車内で無料Wi-Fiも使えます)が、こういう日にこそありがたく感じます。窓の外の景色が、地中海沿いの街から、内陸のからりとした大地へと少しずつ変わっていきました。

昼食:ゴル近郊のレストランで、素朴なスペイン料理

お昼は、グラナダ県ゴル(Gor)やバサの近くにある「Hotel Restaurant Tres Sierras」へ。前菜は、素焼きの器で出てきたマッシュルームのアヒージョ。にんにくとオリーブオイルでじっくり煮込んであって、パンにもよく合う一品です。

昼食の前菜(Tres Sierras)。マッシュルームのアヒージョ、素焼きの器で

メインはチョイス制で、私が選んだのは仔牛肉(ミンチ)のラザニア。表面のチーズがこんがりと焼けて、熱々でボリューム満点でした(もう一つの選択肢は「ポテトと魚のすり身のパプリカ詰め」でした)。デザートも数種類から選べて、私はチーズケーキを。ベリーソースがたっぷりかかった、見た目にも華やかな一皿でした。

選んだメインは仔牛肉(ミンチ)のラザニア。チーズがこんがり
デザートのチーズケーキ。ベリーソースがたっぷり

お店の一角には、キリスト生誕の場面を再現した人形(ベレン)が、小さなイルミネーションとともに飾られていました。1月上旬、スペインではクリスマスの飾りがまだあちこちに残っていて、こうした光景に出会うたびに「冬のスペインに来たんだなあ」としみじみ。第1話のバルセロナでもクリスマスの名残を見かけましたが、旅のあいだ、思いがけず季節の風物詩を楽しめました。

お店に飾られたベレン(キリスト生誕人形)。冬のスペインの風物詩

いよいよアルハンブラ宮殿へ

グラナダに着いて、いよいよアルハンブラ宮殿へ。アルハンブラとはアラビア語で「赤い城」という意味で、これは城が建つ丘の赤土に由来すると言われています。14世紀にナスル朝が築いたイスラム建築の最高傑作で、ヨーロッパに残るイスラム建築のなかでも、もっとも美しい場所のひとつとされています。

観光したのは午後3時ごろ。冬の低い日ざしが斜めに差し込む時間帯で、写真を撮るには少し難しい光でしたが、それでも実物の迫力は写真以上でした。

丘の上にそびえるアルハンブラ宮殿の全景(世界遺産)

ナスル朝宮殿:幾何学模様の美しい世界

アルハンブラの中心が、このナスル朝宮殿。実は私、イスラム建築の幾何学模様が大好きで、この宮殿はずっと憧れの場所でした。壁も天井も、隅々まで緻密な文様で埋め尽くされていて、見上げても見回しても、ため息が出るばかりです。

まず心を奪われたのがアラヤネス(天人花)の中庭。細長い水面が鏡のようになり、奥にそびえるコマレスの塔をくっきりと映していました。左右対称の静けさが、なんとも言えず美しい空間です。

アラヤネスの中庭。水面にコマレスの塔が映り込む

そして有名なライオンの中庭。中央の噴水を、12頭の大理石のライオンが囲んで支えています。まわりを取り巻く細い柱の列も繊細で、いつまでも眺めていられました。

ライオンの中庭。12頭の大理石のライオンが噴水を支える

圧巻だったのが、天井を見上げたときの鍾乳石のような装飾(ムカルナス)。数えきれないほど小さな凹凸が集まって、大きな八角形のドームを形づくっています。人の手でここまで細かく…と、ただただ驚くばかりでした。

ナスル朝宮殿の天井。鍾乳石のようなムカルナス装飾

この宮殿を歩きながら、いちばん心に残ったのは——1492年、レコンキスタ(国土回復運動)でグラナダがキリスト教勢力の手に落ちたあとも、このイスラムの宮殿が壊されずに守られてきた、という事実でした。信じる宗教が違っても、「美しいものを、美しいまま残そう」とした人たちがいた。時代や宗教を超えて受け継がれてきたこの美しさに、私は深く感心してしまいました。

水と緑の離宮、ヘネラリーフェ庭園

宮殿とあわせて見学したのが、王の夏の離宮だったヘネラリーフェ庭園。細長い水路の両側から、いくつもの噴水がアーチを描いて水を噴き上げるアセキアの中庭が印象的でした。冬でも花壇には彩りがあり、乾いた土地で「水」をこれほど大切に、そして美しく使う工夫に、あらためて感心させられます。

ヘネラリーフェ庭園(アセキアの中庭)。水路と噴水が美しい

宮殿からは、対岸の丘に広がるアルバイシン地区の白い街並みも一望できました。斜面いっぱいに白い家々が連なる眺めは、いかにもアンダルシアらしい風景です。

アルハンブラから望むアルバイシン地区の白い街並み
アルハンブラから望むアルバイシン地区の白い街並み

広々ジュニアスイートに宿泊

この日の宿はSERCOTEL GRAN HOTEL LUNA DE GRANADA(セルコテル グラン ホテル ルナ デ グラナダ)。このツアーは、グラナダでは自由行動がないぶん、お部屋の快適さを重視してジュニアスイートを用意してくれていました。実際に通されたお部屋は、想像以上に広々。正直、ひとりで使うには広すぎるくらいで、少し照れくさいような、贅沢な気分でした(お部屋の写真を残せなかったのが心残りです…)。夕食はホテルでバイキング。長い移動と濃い観光のあとに、ゆっくりお部屋で休めるのはありがたかったです。

【2026年の最新情報】アルハンブラ宮殿は完全予約制です

これから個人で行かれる方に、大切な注意点を。現在アルハンブラ宮殿は完全予約制で、現地にチケット売り場はありません。公式サイトからの事前オンライン購入が基本です。とくに宮殿の核心であるナスル朝宮殿は時間指定入場(30分ごと・人数制限あり)で、チケットに書かれた時間に遅れると入場できず、払い戻しもありません。指定時刻の10〜15分前には入口へ到着しておきましょう。全体の見学時間は約3時間が目安です。

開館時間は季節で変わり、冬期(10/15〜3/31)は8:30〜18:00、夏期(4/1〜10/14)は8:30〜20:00。夏やイースター期間は数週間前に売り切れることもあります。料金は一般の昼の部(ナスル朝宮殿込み)でおおよそ19ユーロ前後+手数料。この点、添乗員付きツアーなら入場予約もお任せできるので、「予約が取れるか不安…」という方には、ツアーはやはり心強い選択肢だと思います。

次回は、白い村ミハスへ

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。第2話は、憧れのアルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園をたっぷりお届けしました。次回・第3話は、真っ白な家々が青い空に映える「白い村」ミハスを散策します。アンダルシアのかわいい村の風景を、どうぞお楽しみに。

スペイン周遊8日間ツアー・シリーズ一覧(全7話+総まとめ)

ルックJTB「スペイン満喫8日間」ツアーの旅の記録を、全7話+総まとめでお届けしています。気になる回からどうぞ。

  • 第1話:出発〜バルセロナ観光〜バレンシア泊
  • 第2話:グラナダ/アルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園(本記事)
  • 第3話:白い村ミハス散策(近日公開)
  • 第4話:セビリア観光とフラメンコディナーショー(近日公開)
  • 第5話:コルドバ(メスキータ・ユダヤ人街)とコンスエグラの風車(近日公開)
  • 第6話:マドリード(プラド美術館ほか)(近日公開)
  • 第7話:古都トレド〜帰国(近日公開)
  • 【総まとめ】スペイン周遊8日間ツアーの全行程(近日公開)

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