タンザニア旅行記|8・9日目 帰国の途へ

ツアー旅行体験談

ホテルで迎える最後の朝

ついにツアー最終日の朝を迎えました。6時に起床し、昨日と同じレストランで最後の朝食をとります。連泊だと料理の種類を比較できるのが楽しいですね。この日は前日にはなかった、ヤシの実が器になったココナッツジュースが並んでいました。トロピカルな見た目に心が躍り、迷わず手に取ります。ビュッフェは相変わらず種類豊富で、パン、卵料理、サラダ、フルーツに加えて肉料理も並んでいました。前日と同じものを選ぶのはもったいないと思い、違う料理を少しずつ盛り付けて朝から豪華なプレートに。窓の外にはインド洋の青い海が広がり、「ああ、本当に帰るんだな」と実感が押し寄せました。

8日目朝食

ザンジバル空港からダルエスサラームへ

8時半頃、ホテルを出発。名残惜しい気持ちを抱きながらバスに揺られ、ザンジバル空港へと向かいます。空港は小さく素朴ですが、旅の締めくくりを告げる場所でもあります。チェックインを済ませ、11時30分発プレシジョン・エア PW-0718に搭乗。プロペラ機で飛行時間はわずか30分。離陸してシートベルトを締めたと思ったら、もう着陸態勢に入るほどの短さでした。窓から見えた海と島の景色は絵のようで、最後まで目に焼き付けました。


ダルエスサラーム空港での時間

ダルエスサラームに到着後、スーツケースを受け取り、隣接する国際線ターミナルへ。5分ほど歩くだけですが、これが旅の節目の移動のように感じられました。

チェックインと保安検査、出国審査を終えると、少し余裕があったのでプライオリティパスを使って「Twiga Business Lounge」へ。私たちが訪れた13時頃は空いていて、落ち着いた雰囲気。軽食やドリンクも豊富で、私はサンドイッチを選び、搭乗までの時間をゆったり過ごしました。

Twiga Business Lounge サンドイッチ

搭乗口へ向かう途中で立ち寄ったのは、フレーバー付きカシューナッツの量り売りのお店。少し高めの値段設定でしたが、「せっかくだからお試しで」と思い、店員さんに「全種類少しずつ入れて!」とお願いしました。ほんの少量だったのにリクエストが多くて、店員さんが笑いながら対応してくれたのも良い思い出です。


ドバイへ、そして関西組との別れ

15時25分発、エミレーツ航空 EK-0726でドバイへ。約5時間20分のフライトで、機内食が1回提供されました。長旅に慣れてきたとはいえ、やはり空の上での食事は特別感があります。

ドバイ行き機内食

21時45分にドバイに到着。ここで関西組と涙のお別れ。数日間一緒に旅をしてきただけなのに、不思議と家族のような親近感が生まれていて、別れ際は胸が熱くなりました。

成田組の私たちは次のフライトまで長い待ち時間。2時55分発の成田行きまで約5時間あるので、まずは免税店へ。SNSで話題になっていたドバイチョコを購入しました。1枚18ドル(カード請求額で2781円)と高級チョコですが、話題作りにぴったりです。

免税店で購入した「ドバイチョコ」

ドバイ空港でのラウンジ体験

免税店で買い物を終えると、プライオリティパスを使って「The Gallery」ラウンジへ。夜中ということもあり、人は少なく落ち着いた空間でした。受付でシャワーを希望すると、「順番になったら呼びに行く」とのこと。席に座って待つこと30分、ようやく呼ばれてシャワールームへ。

制限時間は15分。短さに焦りましたが、必要なアメニティやタオル、ドライヤーは揃っていたので安心でした。ボディタオルだけはないので、持参していると便利かもしれません。私はまさに「烏の行水」で素早く済ませましたが、それでもさっぱりできて気持ちよかったです。

再び席に戻り、ビュッフェを見に行きました。料理の種類は多かったものの、眠気が勝ってしまい、軽くサンドイッチとフルーツをいただくだけに。残りの時間は旅友と次の旅行について語りながらまったりと過ごしました。


帰国便と成田到着

2時55分、いよいよ エミレーツ航空 EK-3018 にて成田へ向けて出発。機内はほぼ満席で、私たちは中央のど真ん中の席に。長時間のフライトには厳しい座席でしたが、往路よりも飛行時間が短く9時間25分だったのは幸いでした。

機内食は2回提供されましたが、疲れもありほとんどは眠って過ごしました。目を閉じているうちに時間が流れ、気づけば着陸態勢に。

17時20分、無事に成田空港に到着。ターンテーブルで荷物を受け取り、成田組の仲間と「また会いましょう」と挨拶を交わし、最後に旅友ともお別れしました。

今回のツアーにはスーツケース宅配サービスが付いていましたが、私はリムジンバスで帰る予定だったので利用せず、そのまま帰路へ。玄関のドアを開けた瞬間、「ああ、本当に旅が終わったんだ」と実感が込み上げました。


振り返って

こうして、タンザニア旅行は幕を閉じました。セレンゲティのサファリ、ンゴロンゴロのクレーター、ザンジバル島の歴史と海。すべてが濃厚で忘れられない日々でした。長い移動も、現地での体験も、その一つひとつが旅の大切な思い出になっています。

帰国の途は大変でしたが、旅を振り返る時間でもありました。旅友と語り合った「次はどこへ行こうか」という会話が、すでに新しい旅の始まりのように感じられます。

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