私が選ぶ世界遺産ベスト10|51カ国旅人が本気で選定した感動の絶景・遺跡

世界遺産めぐり

「これまで訪れた世界遺産の中で、本当にもう一度行きたい場所はどこですか?」

51カ国を旅してきた私が、写真を見返しながら、心が一番揺さぶられた世界遺産を10カ所選びました。順位をつけるのは本当に難しくて——どれも「もう一度行きたい場所」ばかりです。それでも、私の旅の記憶に深く刻まれた順番でランキング形式にしてみました。

これから世界遺産を巡る旅を計画している方にとって、何かのヒントになれば嬉しいです。

51カ国を旅して出会った、心に残る世界遺産。今回は私の独断と偏見でベスト10をご紹介します

この記事で分かること

  • 51カ国を旅した私が本気で選ぶ世界遺産ベスト10
  • 各世界遺産の見どころと私が感じた魅力
  • 訪れたツアーと旅行時期(これから計画する方の参考に)
  • 世界遺産選びで大切にしたい視点

第10位:デッドフレイ(ナミビア)|自然が作ったアート

ナミビアのデッドフレイ、赤い砂丘と枯れ木
ナミブ砂漠の奥地、デッドフレイ。太陽が昇ると砂丘が一気に赤茶色へ。まるで自然が描いた絵画のような景色

第10位は、ナミビアのナミブ砂漠の奥地にあるデッドフレイ。赤い砂漠の中に、枯れた木々が立ち並ぶ不思議な景観です。

太陽が昇ると、砂丘が一気に赤茶色へと変わり、まるで絵画のような景色が広がります。砂漠に木がある不思議な景色を初めて見たとき、私は言葉を失いました。

近くのデューン45やデューン7も訪れましたが、デッドフレイのアートのような美しさは別格です。「自然がアートを作る」とは、まさにこのことだと実感しました。

  • :ナミビア
  • 登録年:2013年(ナミブ砂海として)
  • 訪問時期:2023年5月
  • 参加ツアー:阪急交通社「《星降るナミブ砂漠を巡る》ハイライト南部アフリカ5カ国周遊9日間」

第9位:ドゥブロヴニク旧市街(クロアチア)|地元の人々の愛が蘇らせた街

スルジ山から見たドゥブロヴニク旧市街。オレンジ色の屋根とアドリア海のコントラストが美しい

第9位は、アドリア海の真珠と称されるクロアチアのドゥブロヴニク。海と街並みのコントラストが美しい、地中海屈指の観光地です。

この街には、忘れられないエピソードがあります。旧市街へ向かうバスの中で、添乗員さんから「この街はかつての戦争で大きく破壊されました。今の景観は、地元の人々の手で修復されたものです」と聞いたのです。

その話を聞いた上で見るオレンジ色の屋根の街並みは、ただ美しいだけではない、復興への祈りが込められた風景でした。地元の方々の愛と努力に、心から感動しました。

城壁を歩いて街を一周し、スルジ山からの絶景も堪能。「アドリア海の真珠」の名にふさわしい場所です。

  • :クロアチア
  • 登録年:1979年
  • 訪問時期:2014年5月
  • 参加ツアー:JTB「クロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナ3カ国ハイライト周遊8日間」

第8位:プリトヴィツェ湖群国立公園(クロアチア)|緑と水に癒される楽園

新緑の季節のプリトヴィツェ湖群。透き通る水と無数の滝、緑の木々に何時間でもいたい癒しの空間でした

第8位も同じくクロアチアから、プリトヴィツェ湖群国立公園。16の湖と無数の滝が織りなす、ヨーロッパ屈指の自然遺産です。

訪れたのは新緑が眩しい5月。歩いたり遊覧船に乗ったり、3時間があっという間に過ぎていきました。透き通る水と、湖を取り囲む鮮やかな緑に、ただただ癒されました。

湖の水の色は、季節や光の加減でエメラルドグリーンから深い青へと変化します。次は紅葉の季節にも訪れてみたいと思える、何度でも行きたくなる場所です。

  • :クロアチア
  • 登録年:1979年
  • 訪問時期:2014年5月
  • 参加ツアー:JTB「クロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナ3カ国ハイライト周遊8日間」

第7位:メテオラ修道院群(ギリシャ)|奇跡の絶壁に建つ祈りの場

垂直に切り立つ岩山の頂に建つメテオラの修道院群。「これは合成写真では?」と目を疑った絶景

第7位は、ギリシャ中部にあるメテオラ修道院群。垂直に切り立った岩山の頂上に、修道院がそびえ立つ奇跡のような景観です。

初めてテレビで見たときは「これは合成写真では?」と目を疑いました。それくらい現実離れした風景です。実際に現地を訪れて、修道院を一望できる絶景スポットからの眺めは、もう写真の何倍も感動的でした。

ただし、修道院に登る道のりは正直なところ大変でした(笑)。この険しい場所に修道院を建てた人々の信仰心の深さに、本当に感心させられます。

ちなみにギリシャの遺跡には可愛い猫がたくさんいて、修道院巡りの合間に和ませてもらいました。

  • :ギリシャ
  • 登録年:1988年(複合遺産)
  • 訪問時期:2016年11月
  • 参加ツアー:てるみくらぶ「『世界遺産』絶景メテオラ&アテネ ギリシャ6日間」

第6位:ベネチアとその潟(イタリア)|何時間でも眺めていたい水の都

ベネチアの運河。船が行き交う姿を、何時間でも眺めていたい——そんな気分にさせてくれる水の都

第6位は、イタリアの水の都ベネチア。運河と石橋、ゴンドラが織りなす唯一無二の景観は、世界中の人を魅了し続けています。

美しい街並みの中、運河を行き交う船の姿は、何時間眺めていても飽きることがありません。橋の上で、ふと足を止めて夕暮れの運河を眺めた瞬間は、私の旅の中でも忘れられない景色です。

サン・マルコ広場、ため息橋、リアルト橋、そしてゴンドラ遊覧——どれも素敵な思い出ですが、私にとってのベネチアは「ボーっと眺めている時間」が一番幸せな場所でした。

👉 ベネチアの詳しい体験談は、イタリア6日間ツアーまとめ記事で詳しくご紹介しています。

  • :イタリア
  • 登録年:1987年
  • 訪問時期:2018年9月
  • 参加ツアー:旅物語「いいとこどりイタリア6日間」

第5位:バチカン市国(サン・ピエトロ大聖堂)|ピエタ像の前で手を合わせた瞬間

ミケランジェロ作「ピエタ像」。あまりの美しさに、宗教を超えて手を合わせずにはいられませんでした

第5位は、世界最小の国にして、世界最大の宗教国家の中心地——バチカン市国。中でもサン・ピエトロ大聖堂で出会ったミケランジェロの「ピエタ像」が忘れられません。

キリストを抱く聖母マリアの彫像。あまりの美しさに、私は思わず手を合わせてしまいました。宗教的な意味合いを超えて、純粋に「美しい」と感じた瞬間でした。

20代のミケランジェロが彫ったとは思えない繊細さと、聖母の表情に込められた深い慈愛。バチカン美術館やシスティーナ礼拝堂も含めて、芸術の力に圧倒された1日でした。

👉 バチカン訪問の詳しい体験談は、イタリア6日間ツアーまとめ記事でご紹介しています。

  • :バチカン市国
  • 登録年:1984年
  • 訪問時期:2018年9月
  • 参加ツアー:旅物語「いいとこどりイタリア6日間」

第4位:サグラダ・ファミリア(スペイン)|ステンドグラスが奏でる虹色の光

サグラダ・ファミリア内部のステンドグラス。虹色のグラデーションが聖堂内に降り注ぐ姿は、まるで天国のよう

第4位は、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア。ガウディが設計し、いまだ建設中のこの教会は、訪れる人すべてを魅了する芸術作品です。

外観の壮大さも素晴らしいですが、ステンドグラスが大好きな私は、何より内部のステンドグラスに心を奪われました。虹色のグラデーションを描く光が、聖堂内に降り注ぐ姿は、まるで天国にいるよう。

柱に埋め込まれているガラスが、まるでブローチのように輝いていたのも印象的でした。細部にまでガウディの遊び心と祈りが込められていることを感じました。

同じバルセロナでは、グエル公園にも入場し、カサ・ミラの外観も見学しました。ガウディ建築の世界を堪能した旅でした。サグラダ・ファミリアの完成予定は2026年と言われていますが、全体が完成する頃に、もう一度訪れたいと思っています。

  • :スペイン
  • 登録年:2005年(アントニ・ガウディの作品群として)
  • 訪問時期:2017年1月
  • 参加ツアー:JTB(ツアー名失念)

第3位:ペトラ遺跡(ヨルダン)|インディー・ジョーンズの聖地

ペトラ遺跡のエル・ハズネ(宝物殿)。シークを抜けた先に突然現れる絶景は、何度見ても息を呑みます

第3位は、ヨルダンが誇るバラ色の都市、ペトラ遺跡。映画「インディー・ジョーンズ/最後の聖戦」のロケ地としても有名な、私の憧れの場所でした。

シーク(岩の裂け目)を歩いて抜けた先、突然視界に現れるエル・ハズネ(宝物殿)の壮麗さには、本当に息を呑みました。岩盤を彫り抜いて作られたとは思えない、繊細なファサード。

大好きな映画の世界に自分が入り込んだような感覚。「ここを歩いたんだ、ハリソン・フォードと同じ場所を」と思うと、感動が何倍にもなりました。

👉 ペトラ遺跡の詳しい体験談は、ヨルダン6日間ツアーまとめ記事でご紹介しています。

  • :ヨルダン
  • 登録年:1985年
  • 訪問時期:2023年10月
  • 参加ツアー:HIS「魅惑のヨルダン周遊6日間」

第2位:アブシンベル神殿(エジプト)|学生時代からの夢、ついに叶う

学生時代から憧れていたアブシンベル神殿。実物の大きさに圧倒され、「やっと来れた」と心の中でつぶやきました

第2位は、エジプト南部にあるアブシンベル神殿。ラムセス2世が建てた、エジプト文明を代表する巨大な岩窟神殿です。

実はこの場所は、私が学生時代からずっと行きたかった憧れの地。1990年代から「いつかは…」と思っていましたが、当時のエジプトはテロなどの影響で、なかなか訪れるタイミングがありませんでした。

2008年のゴールデンウィーク、ついにJTBのツアーで念願の地を訪れることができました。神殿を目の前にした瞬間の感想は、「やっと来れた」のひと言。

実物の大きさに圧倒されながら、「これを移設した人々は本当に大変だっただろうな」と感慨にふけりました(アスワン・ハイ・ダム建設のため、神殿は実際に丸ごと移設されています)。

大エジプト博物館がオープンし、クレオパトラ終焉の地アレキサンドリアにもまだ訪れていないので、もう一度、エジプトの地を踏みたいと思っています。

  • :エジプト
  • 登録年:1979年(アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群として)
  • 訪問時期:2008年5月
  • 参加ツアー:JTB「夜と朝のアブシンベル神殿とエジプト世界遺産紀行8日間」

第1位:マチュピチュ(ペルー)|文字を持たなかった文明の謎を秘めた天空都市

霧の中から現れたマチュピチュ。文字を持たなかったインカ文明への想像力をかきたててくれる、私のベスト1

そして栄えある第1位は、ペルーのマチュピチュ。標高約2,400mの山の頂に築かれた、インカ帝国の天空都市です。

霧の中から現れる遺跡の姿は、息を呑むほどの絶景。写真で何度も見ていたはずなのに、実際に目の前にすると、なぜか涙がこみ上げてきました。

でも、私がマチュピチュに最も惹かれる理由は、絶景だけではありません。インカ帝国は文字を持たなかった文明だったということ。そのため、この空中都市が何のために、誰のために建てられたのか、実ははっきりとは分かっていないのです。

そのことが、訪れる人の想像力をかきたてます。「あの祭壇は何の儀式に使われたのだろう」「ここに住んでいた人たちは何を考えていたのだろう」——遺跡の中を歩きながら、私は古代インカの人々と対話しているような気持ちになりました。

絶景と歴史のロマン、その両方が完璧に揃った場所。それが私にとってのマチュピチュです。

👉 マチュピチュの詳しい体験談は、ペルー6日間ツアーまとめ記事でご紹介しています。

  • :ペルー
  • 登録年:1983年(複合遺産)
  • 訪問時期:2019年3月
  • 参加ツアー:HIS「とにかく!マチュピチュ!ペルー6日間」

ベスト10を選んで気づいたこと

10カ所を選んでみて、改めて気づいたことがあります。それは、世界遺産の魅力は「景観の美しさ」だけではないということです。

マチュピチュの「文字を持たなかった文明」への想像力、ドゥブロヴニクの「復興物語」、アブシンベル神殿への「長年の憧れ」、デッドフレイの「自然が作るアート」——どれも、その場所だけが持つ物語があります。

世界遺産を訪れる旅は、ただ写真を撮るだけではなく、その場所の歴史や物語に触れる体験です。だからこそ、ガイドさんの説明や事前学習が、旅の感動を何倍にもしてくれます。


これから訪れたい世界遺産

世界には現在1,200を超える世界遺産があり、私が訪れたのはまだその一部です。これから訪れたい場所も、たくさんあります。

  • もう一度行きたいエジプト(大エジプト博物館、アレキサンドリア)
  • 完成後のサグラダ・ファミリア
  • まだ訪れていない国々の世界遺産

60歳までに100カ国訪問を目標にしているので、これからもひとつずつ、心揺さぶられる世界遺産に出会っていきたいと思います。


「行きたい」と思ったら、一歩踏み出してみませんか?

私がアブシンベル神殿に長年憧れていたように、誰にでも「いつか行きたい」と思う場所があるはずです。

「治安が心配」「言葉が通じない」「一人だと不安」——そう感じる気持ちもよく分かります。でも、添乗員付きのツアーを選べば、その不安はぐっと小さくなります。私もすべての旅をツアーで実現してきました。

世界遺産は、行った人にしか分からない感動があります。「いつか」を「今度の長期休暇」に変えてみる——その一歩が、あなたの人生を豊かにしてくれるかもしれません。


関連記事|世界遺産を訪れたツアー旅行記

ベスト10で紹介した世界遺産を訪れたツアー旅行の詳しい体験談は、以下の記事でまとめています。

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