海外旅行保険はどう選ぶ?費用を抑える工夫と私の体験

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はじめに

海外旅行に行くとき、必ずといっていいほど耳にするのが「海外旅行保険」。
でも、いざ加入しようとすると「結構高いな…」「本当に必要かな?」と迷う方も多いと思います。私自身もそうでした。

私が保険に加入し始めたのは、2001年のアメリカ同時多発テロ(9.11)がきっかけです。夜中にテレビでビルが崩れていく映像をリアルタイムで見た時は、衝撃で体が震えました。それまでは全く保険に入らずに旅行していましたが、「確率は低いけれど、一度起きたら損失が大きいリスク」に備えることが保険の本質だと実感しました。身近な人に迷惑をかけたくない思いもあり、それ以降は必ず保険に加入するようになったのです。

しかし、当時は旅行会社が勧める海外旅行保険にそのまま加入していました。安心感はあるけれど、どうしても保険料が高い…。そこで「少しでも費用を抑えられないか」と試行錯誤を重ねてきました。今回はその工夫と体験をもとに、海外旅行保険の選び方をご紹介します。


旅行会社の保険はなぜ高いのか?

空港カウンターや旅行代理店で勧められる海外旅行保険は、補償内容が一式そろっているので確かに安心です。ですが、その分「自分には不要な補償」まで含まれていることが多く、結果として保険料が高めに設定されています。

例えば「家族特約」「スポーツ中の事故補償」「高額な携行品補償」など。もちろん必要な人にはありがたいのですが、私のように「ひとり旅+観光中心」の旅行スタイルだと、そこまで手厚い補償は必要ないこともあります。旅行会社の保険はパッケージになっている分、割高になりやすいのです。


私の工夫:保険料を抑える3つの方法

① クレジットカードの海外旅行保険を活用する

今は多くのクレジットカードに海外旅行保険が付帯しています。年会費無料カードでも利用できるものがあり、うまく使えば保険料を大きく節約できます。
特に有名なのは楽天カードやエポスカード。旅行代金をそのカードで支払えば、一定額の海外旅行保険が自動的に適用されます。

ただし、注意点があります。クレカ付帯の保険は「治療費補償額が少ない」ことが多いのです。たとえばアメリカで入院すると数百万円単位の医療費がかかるケースもあり、カード付帯だけでは全然足りません。


② 不足分は「上乗せ保険」でカバーする

そこで私が実践しているのが「クレジットカード付帯保険+上乗せ保険」という組み合わせです。
つまり、カードで最低限の補償を確保しつつ、不足する部分だけを追加契約してカバーするやり方です。

例えば、治療・救援費用をしっかり補償するプランだけを上乗せすれば、フルパッケージよりもかなり安く済みます。AIGやソニー損保、エイチ・エス損保など、ネットで簡単に申し込める保険会社があり、必要な補償だけを選べるのも魅力です。


③ ネット申込みで割安にする

空港カウンターで加入すると手数料が加算され、どうしても高くなります。ネット加入ならその分割安になるので、私は出発前にオンラインで手続きを済ませるようにしています。24時間申し込み可能なので、直前でも安心です。


実際にトラブルにあったとき

幸運なことに、これまで大きな病気や事故に遭ったことはありません。ですから保険金の請求をした経験はなく、「保険を使わなかった=無駄」だと考える人もいるかもしれません。

ただ、旅先での安心感は何物にも代えがたいものです。私は過去にフライトの遅延トラブルを経験しましたが、その時は補償対象外でした。それでも「何かあっても保険があるから大丈夫」と思えたことで、不安に押しつぶされず旅行を楽しむことができました。保険は“お守り”ではなく、“安心を買うもの”だと感じています。


海外旅行保険の選び方(読者向けアドバイス)

旅行スタイル別に考える

  • 短期旅行派(3〜7日程度)
     → クレジットカード付帯保険+必要なら少額の追加補償で十分
  • 長期・周遊旅行派
     → 医療費が高額な国(アメリカ、ヨーロッパ)を回るなら、専用保険でしっかり補償した方が安心

補償内容のチェック

  • 治療・救援費用(最低でも2,000万円以上がおすすめ)
  • 携行品損害(スーツケースやカメラが壊れた場合)
  • 賠償責任(他人にケガをさせた場合など)

サポート体制

  • 24時間日本語で対応してくれる窓口があるかどうか
  • 海外で病院を紹介してくれるかどうか

おすすめサービス(費用を抑えたい人向け)

ここで実際に使いやすいサービスをいくつかご紹介します。

  • クレジットカード
     → 楽天カード、エポスカード、セゾン系などは年会費無料で旅行保険が付帯
  • ネット型海外旅行保険
     → AIG、ソニー損保、エイチ・エス損保はオンライン申込で割安
  • 保険比較サイト
     → 補償内容や料金を一括で比較できるので、自分に合った保険を探しやすい

特に「カード+上乗せ」の組み合わせを提案しているサイトは参考になります。私自身も、この方法で無駄を省きながら安心を確保しています。


まとめ

海外旅行保険は「高いから入らない」というものではなく、「どうやって費用を抑えながら安心を得るか」を考えることが大切です。
旅行会社のフルセット保険では割高になりがちですが、クレジットカード付帯保険とネット型の上乗せプランを組み合わせれば、十分な補償を確保しつつコストを抑えられます。

私自身、幸いこれまで大きなトラブルはありませんでしたが、「何かあっても大丈夫」という安心感のおかげで、旅先での時間を思い切り楽しめています。

これから海外旅行を計画している方も、ぜひ自分に合った保険の形を見つけてみてください。安心を味方につければ、旅はもっと自由で楽しいものになります。

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