朝食を終え、7時にホテルを出発しました。
旅の最後の観光は、ジンバブエ側からの世界遺産ビクトリアの滝。
これで本当に、このアフリカの旅が終わってしまうのだと思うと、少しだけ寂しさが込み上げてきます。
7時10分頃、入口に到着。
まずは全体の地図をカメラで撮影しました。滝は横に長く、いくつものセクションに分かれていて、それぞれに名前が付いています。

その長さに、まず圧倒されました。
リビングストン像の前を通り、歩き始めます。
やがて端の滝が見えてきました。遠くからでも分かる、水煙の勢い。
そこから、てくてくと遊歩道を進みます。
正面に立った瞬間、言葉を失いました。
-1024x768.jpg)
幅いっぱいに広がる滝。
音がすごい。地鳴りのような轟音。
水しぶきが容赦なく降り注ぎ、あっという間にびしょ濡れになります。
レインコートを着ていても意味がないほどの水量。
でも、不思議と嫌ではありませんでした。
むしろ、全身で滝を浴びているような感覚。
奥の端まで歩くと、滝つぼを上から眺められる場所に出ます。
ここまで約1時間。足元は湿った岩に苔が生えていて、かなり滑りやすい。実際に何度も足を取られそうになりました。

ここは本当に要注意です。
観光される方は、滑りにくい靴がおすすめです。
水煙の向こうに広がる断崖。
自然が何万年もかけてつくり上げた造形美。
ナイアガラとはまた違う、野性味のある滝でした。

帰り道、遠くにビクトリア橋が見えました。
よく見ると、頭に荷物を乗せて橋を歩く女性たちの姿。

その光景が、いかにもアフリカらしくて、心に残りました。
入口付近にはお土産店が並んでいます。
色鮮やかな布や木彫りの置物。最後まで、アフリカらしい空気が漂っています。
滝の観光を終え、ホテルへ戻る途中で「Big Tree」と呼ばれる巨大なバオバブの木に立ち寄りました。
-1024x768.jpg)
幹が信じられないほど太い。
現地ガイドさんが、乾燥したバオバブの実を見せてくれました。
実際に手に取ると、軽くてカラカラと音がします。
この木は、何百年も前からここに立っているのだと思うと、ただの木ではなく、歴史の証人のように感じました。
ホテルへ戻り、シャワーを浴びてチェックアウト。
いよいよ帰国です。
ビクトリアフォールズ空港に到着し、エチオピア航空のチェックインカウンターへ。
荷物を預け、手荷物検査と出国審査を通過。
ツアー客の皆さんとラウンジへ向かいました。
少し前まで滝に打たれていたのに、もう空港。
旅の終わりは、いつもあっけないものです。
搭乗前にお土産物店を少しだけウィンドウショッピング。
でも、買い物をする体力はもう残っていませんでした。
13:20、エチオピア航空ET-0829便でブラワヨ経由、アディスアベバへ。
ブラワヨには14:05着(約45分)。
15:05発でアディスアベバへ向かいます(約4時間50分)。
ここから、疲れがピーク。

機内食はあったはずなのですが、写真は1枚しか残っていませんでした。
もしかすると、1回だけだったのかもしれません。
長時間の移動と疲れで、記憶が少し曖昧です(笑)。
20:55、アディスアベバ到着。
乗り継ぎをして、22:35発 ET-0672便で仁川経由、成田へ。
アディスアベバから仁川までは約11時間40分。
さらに仁川から成田まで約2時間50分。
長い。とにかく長い。

機内食は2回あったと思いますが、写真は1回分だけ。
やはり疲れていたのでしょう。
仁川には16:15着。
待ち時間はツアー客の皆さんとおしゃべりをして過ごしました。
行きとは違い、お店は開いていました。
でも、買い物をする元気はなく、ベンチに座ってぼんやり。
飲食店はタッチパネルで注文するスタイルが多く、「へぇ」と遠目に眺めるだけ。
17:25に仁川を出発し、20:15に成田空港に到着。
短いフライトですが、この区間でも機内食が1回ありました。
正直なところ、あまりお腹は空いていませんでしたが、「これが最後の機内食か」と思うと、なんとなく名残惜しく感じました。

旅の締めくくりの食事。
味の記憶よりも、そのときの気持ちのほうが強く残っています。
入国の自動ゲートを通過し、ターンテーブルで荷物を受け取り、添乗員さんやツアーの皆さんと最後の挨拶を交わしました。
「またどこかでお会いできたらいいですね。」
そう言って、それぞれの帰路へ。
4年ぶりの海外旅行。
コロナ明け初の旅。
不安もあったけれど、それ以上に、世界は変わらずそこにありました。
赤い砂漠も、轟音の滝も、サファリのゾウも。
そして、同じ旅を共にした人たちとの時間も。
アフリカは遠い場所だと思っていました。
でも今は、心の中にちゃんとある。
スーツケースを引きながら、
「また、どこかへ行こう」と思いました。
旅は終わるけれど、
旅をした自分は、終わらない。
そんなことを静かに感じながら、家路につきました。


コメント