⑧ 8日目〜帰国|水しぶきの向こう側、そして日常へ

ツアー旅行体験談

朝食を終え、7時にホテルを出発しました。

旅の最後の観光は、ジンバブエ側からの世界遺産ビクトリアの滝。
これで本当に、このアフリカの旅が終わってしまうのだと思うと、少しだけ寂しさが込み上げてきます。

7時10分頃、入口に到着。
まずは全体の地図をカメラで撮影しました。滝は横に長く、いくつものセクションに分かれていて、それぞれに名前が付いています。

ジンバブエ側から見るビクトリアの滝。その長さに改めて圧倒される。

その長さに、まず圧倒されました。

リビングストン像の前を通り、歩き始めます。
やがて端の滝が見えてきました。遠くからでも分かる、水煙の勢い。

そこから、てくてくと遊歩道を進みます。

正面に立った瞬間、言葉を失いました。

轟音と水しぶき。全身で感じる、世界三大瀑布の迫力。

幅いっぱいに広がる滝。
音がすごい。地鳴りのような轟音。
水しぶきが容赦なく降り注ぎ、あっという間にびしょ濡れになります。

レインコートを着ていても意味がないほどの水量。
でも、不思議と嫌ではありませんでした。

むしろ、全身で滝を浴びているような感覚。

奥の端まで歩くと、滝つぼを上から眺められる場所に出ます。
ここまで約1時間。足元は湿った岩に苔が生えていて、かなり滑りやすい。実際に何度も足を取られそうになりました。

滝つぼを上から。足元は滑りやすいので要注意。

ここは本当に要注意です。
観光される方は、滑りにくい靴がおすすめです。

水煙の向こうに広がる断崖。
自然が何万年もかけてつくり上げた造形美。

ナイアガラとはまた違う、野性味のある滝でした。

滝の水煙の向こうに見えるビクトリア橋。ここが国境を越える場所。

帰り道、遠くにビクトリア橋が見えました。
よく見ると、頭に荷物を乗せて橋を歩く女性たちの姿。

日常の中にあるアフリカの風景。強くてしなやかな姿が印象的。

その光景が、いかにもアフリカらしくて、心に残りました。

入口付近にはお土産店が並んでいます。
色鮮やかな布や木彫りの置物。最後まで、アフリカらしい空気が漂っています。

滝の観光を終え、ホテルへ戻る途中で「Big Tree」と呼ばれる巨大なバオバブの木に立ち寄りました。

何百年もここに立ち続けるバオバブ。旅の終わりに出会った、静かな存在。

幹が信じられないほど太い。

現地ガイドさんが、乾燥したバオバブの実を見せてくれました。
実際に手に取ると、軽くてカラカラと音がします。

この木は、何百年も前からここに立っているのだと思うと、ただの木ではなく、歴史の証人のように感じました。

ホテルへ戻り、シャワーを浴びてチェックアウト。
いよいよ帰国です。

ビクトリアフォールズ空港に到着し、エチオピア航空のチェックインカウンターへ。
荷物を預け、手荷物検査と出国審査を通過。

ツアー客の皆さんとラウンジへ向かいました。

少し前まで滝に打たれていたのに、もう空港。
旅の終わりは、いつもあっけないものです。

搭乗前にお土産物店を少しだけウィンドウショッピング。
でも、買い物をする体力はもう残っていませんでした。

13:20、エチオピア航空ET-0829便でブラワヨ経由、アディスアベバへ。

ブラワヨには14:05着(約45分)。
15:05発でアディスアベバへ向かいます(約4時間50分)。

ここから、疲れがピーク。

機内食はあったはずなのですが、写真は1枚しか残っていませんでした。
もしかすると、1回だけだったのかもしれません。

長時間の移動と疲れで、記憶が少し曖昧です(笑)。

20:55、アディスアベバ到着。
乗り継ぎをして、22:35発 ET-0672便で仁川経由、成田へ。

アディスアベバから仁川までは約11時間40分。
さらに仁川から成田まで約2時間50分。

長い。とにかく長い。

機内食は2回あったと思いますが、写真は1回分だけ。
やはり疲れていたのでしょう。

仁川には16:15着。
待ち時間はツアー客の皆さんとおしゃべりをして過ごしました。

行きとは違い、お店は開いていました。
でも、買い物をする元気はなく、ベンチに座ってぼんやり。

飲食店はタッチパネルで注文するスタイルが多く、「へぇ」と遠目に眺めるだけ。

17:25に仁川を出発し、20:15に成田空港に到着。

短いフライトですが、この区間でも機内食が1回ありました。
正直なところ、あまりお腹は空いていませんでしたが、「これが最後の機内食か」と思うと、なんとなく名残惜しく感じました。

旅の締めくくりの食事。

味の記憶よりも、そのときの気持ちのほうが強く残っています。

入国の自動ゲートを通過し、ターンテーブルで荷物を受け取り、添乗員さんやツアーの皆さんと最後の挨拶を交わしました。

「またどこかでお会いできたらいいですね。」

そう言って、それぞれの帰路へ。

4年ぶりの海外旅行。
コロナ明け初の旅。

不安もあったけれど、それ以上に、世界は変わらずそこにありました。

赤い砂漠も、轟音の滝も、サファリのゾウも。

そして、同じ旅を共にした人たちとの時間も。

アフリカは遠い場所だと思っていました。
でも今は、心の中にちゃんとある。

スーツケースを引きながら、
「また、どこかへ行こう」と思いました。

旅は終わるけれど、
旅をした自分は、終わらない。

そんなことを静かに感じながら、家路につきました。

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