海外に興味を持ったのは、小学生のときに観た映画『赤毛のアン』がきっかけでした。
「こんなにきれいな場所が本当にあるんだ」
子どもながらにそう思って、いつか自分の目で見てみたいと憧れていました。
社会人になってからは、年に1〜2回くらい、友人と一緒にHISのパッケージツアーで海外へ行くようになりました。
楽しかったし、気分転換にもなったけれど、「本当に自分が行きたい場所」にはなかなか行けないもどかしさもあって…。
「一人で好きな国に行けばいいじゃん」
そう思ったこともあります。でも実際には、片言の英語しか話せないし、何かあったらどうしようって不安で、なかなか一歩を踏み出せなかったんです。
そんなときに見つけたのが、“添乗員付きの海外ツアー”。
現地に着いてからもずっと添乗員さんがついていて、移動や観光の案内、ホテルのチェックインまで全部サポートしてくれるというもの。
「これなら私でも行けるかも」
そう思って、思い切って申し込んだのが、「カナダ・バンクーバーとビクトリア6日間」のツアーでした。
初めてのツアー参加で感じた“安心感とワクワク”
初めて参加した添乗員付きツアーは、「カナダ・バンクーバーとビクトリア6日間」。
正直、とても緊張していたのですが、実際に参加してみると、「これなら安心して旅ができる!」と感じることがたくさんありました。
まず、方向音痴の私にとって、目的地まで迷わず移動できるのはとてもありがたかったです。現地ではたまたま公共交通機関がストライキ中というハプニングもありましたが、添乗員さんと現地ガイドさんがしっかりサポートしてくださって、安心して旅を楽しめました。
スイーツが大好きな私は、ビクトリアでのアフタヌーンティーが旅の楽しみのひとつでした。ツアーにはブッチャートガーデンのアフタヌーンティーが含まれていて、その美しい庭園と一緒にスイーツを味わえたのは最高の思い出です。
さらに、自分でどうしても体験してみたかったフェアモント・エンプレスホテルのアフタヌーンティーは、思い切って個人で予約。片言の英語でしたがちゃんと通じて、おいしいスイーツを堪能できたことが、自信にもつながりました。
ホテルも立地がよくて安心でした。ひとり参加だったので、フリータイム中も「疲れたらすぐホテルに戻れる」というのがすごく大きな安心材料。バンクーバーではスタンレーパークを散歩したり、中心街でショッピングを楽しんだり。無理のないペースで楽しめました。
カナダは自然が本当に美しくて、現地の人たちも親切な方ばかり。この旅を通じて、「いつかここに住んでみたい」と思うようになりました。
(実はこの1年半後、本当にカナダにワーキングホリデーで滞在することになります。その体験はまた別の記事で書きますね。)
他のツアー参加者の方々とも交流できて、「次はここに行ってみたいな」と思える新しい発見もありました。
たとえば、ビクトリアのホエールウォッチングや、バンクーバーのグランビル・アイランド。次の旅への楽しみも広がりました。
ちなみに、当時はひとり参加の女性はまだ珍しく、ほかの参加者の方が声をかけてくださったり、食事の時間を一緒に過ごせたりして、安心感がありました。ツアーに食事が含まれているのも、地味にありがたいポイントです。
もちろん、デメリットもあります。団体行動なので、時間厳守が大前提。空港やホテルでのチェックインに時間がかかったり、ペースが合わないと感じる場面もありました。また、ひとり参加の場合は一人部屋追加代金がかかることが多いです。相部屋可のプランもありますが、私は利用したことがありません。
それでも、「あのとき勇気を出して参加して良かった」と心から思える旅でした。今ではLCCでバンクーバーに行ける手段もあるので、機会があれば今度は個人旅行にも挑戦してみたいと思っています。
ツアー旅行が“自分に合っていた”と感じた理由
カナダ旅行をきっかけに、私はその後もたくさんの国をツアーで訪れるようになりました。
今振り返ってみると、「ツアー旅行は自分にぴったりだったな」としみじみ思います。
その理由は、こんなところにありました。
まず、私は行きたい場所のイメージはあるのに、細かい旅行プランを立てるのが苦手なんです。現地での移動手段や、観光地の順番、レストランの選び方…。調べるのは楽しいけれど、いざ決めるとなると時間もかかるし不安も大きくて。
それに、かなりの方向音痴なので、知らない土地で迷うことへの不安もありました。でもツアーなら、基本的に移動は添乗員さんが全部案内してくれるので、安心して旅そのものを楽しめます。
また、観光中はスーツケースなどの大きな荷物はバスに預けられることが多く、身軽に動けるのも嬉しいポイントです。階段や坂の多い街では特にありがたいなと感じます。
治安や言葉の問題に関しても、ツアーなら常に誰かがそばにいてくれる安心感があります。ひとり旅だと、何かトラブルが起きたとき自分で対応しなければいけませんが、ツアーでは添乗員さんや現地ガイドさんがサポートしてくれるので、不安がグッと減ります。
そしてもうひとつ大きな理由が、食事の心配が少ないこと。ひとり旅だと、レストラン選びに迷ったり、ひとりで食事をすること自体がちょっと寂しく感じたりすることも。でもツアーには食事が含まれていることが多く、あらかじめ決められた場所でみんなと食べられるのは、とても心強かったです。
おわりに|“ひとりで海外が不安”だった私の第一歩
最初は「英語が話せない」「ひとりで行動するのが不安」と思っていた私ですが、添乗員付きのツアー旅行という選択肢があったからこそ、憧れだった海外の景色を自分の目で見ることができました。
旅行の仕方に“正解”はないけれど、「海外旅行は行きたいけど不安…」と感じている人には、ツアー旅行という選択肢もあるよということを、この記事を通して伝えられたらうれしいです。
私自身、最初のツアー旅行がきっかけで旅の世界がぐっと広がりました。
これからも、旅の思い出や体験談を少しずつ書いていけたらと思っています。
ここまで読んでくださってありがとうございました!