はじめに|旅もしたい、でもお金も不安…
旅は私にとって、生きる喜びそのもの。美しい景色に出会い、異文化に触れ、人との交流を楽しむ。そんなひとつひとつの経験が、日常に彩りを与えてくれます。
これまでに46カ国を旅してきた私ですが、年々気になるのが「旅費の高騰」です。特にコロナ明け以降、1回のツアーが50万円近くかかるようになり、気軽に年2回旅をするのが難しくなってきました。
その時ふと思ったのです。「この旅費、もし投資に回していたらどうなっていただろう?」と。
今回は、旅好きだからこそ実践したい「資産運用」の視点で、ツアー代を未来に変えるアイデアをご紹介します。将来、もっと自由に旅を楽しむために、今できることを一緒に考えてみませんか?
ツアー代で考える「もし投資していたら?」
たとえば、1回のツアーにかかる費用を50万円と仮定します。
年に1回の旅でも、10年間で500万円の支出になります。
これを仮に年利5%で10年間投資したとすると、約814万円になります(複利計算)。
単純比較はできませんが、数字を見ると「お金の使い方次第で、将来の自由度は大きく変わる」と実感します。
もちろん旅の思い出はお金には代えがたいですが、今の1回の旅を、将来10回の旅に変える可能性があるのが資産運用の魅力です。
旅行好きだからこそ知っておきたい資産運用の基本
「旅行と投資」、一見まったく別の世界のように見えるかもしれません。でも実は、どちらも“未来の自分を豊かにする”という共通点があります。
資産運用を始めるとき、押さえておきたいのはこの3つ。
✔ 長期・積立・分散が基本
- 少額からコツコツ積み立てる
- 複数の商品に分散してリスクを抑える
- 長期間運用して複利効果を最大限に活かす
これって、実は旅の準備にも似ています。少しずつ計画を立てて、時間を味方につけて進める。そんな地道な積み重ねが、将来の自由な旅につながるのです。
✔ 新NISAを活用しよう
2024年からスタートした新NISA制度では、年間360万円まで投資でき、運用益は非課税。
長期で資産形成するなら、まさにぴったりの制度です。
- つみたて投資枠(年120万円まで) → 安定型・初心者向け
- 成長投資枠(年240万円まで) → より積極的な運用も可
私は現在、年初に成長投資枠240万円を一括投資し、月10万円をつみたて投資枠で積立中。旅に出るときも、投資は“自動で働いてくれる仕組み”にしています。
✔ iDeCoで老後の旅資金も準備
60代、70代になっても旅を楽しみたいなら、今から老後資金を準備しておくのも大切。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金が全額所得控除されるため節税効果が高く、「将来の旅に使える私的年金」として活用できます。
受け取りは原則60歳以降ですが、FIREを目指す私にとっては、老後の旅を支える心強い柱です。
私が実践している「旅×資産運用」の工夫
旅行好きの私が、無理なく続けている資産運用の工夫をご紹介します。
● 年初に「旅用」と「投資用」の予算を分けて管理
私は毎年1月に、「今年の旅の予算」と「年間の投資額」をざっくり決めています。
たとえば「今年は50万円で1回の海外旅行+毎月10万円をNISAに」といったように、旅とお金のバランスを取るイメージです。
枠を決めておくと、ムダ遣いも減り、罪悪感なく旅も投資も楽しめます。
● 大型旅行の年と「旅費を半分にする年」を交互に
以前は「旅を控える年」を作っていましたが、今は旅の予算を半分にする年を意識的につくるようにしています。
たとえば、ある年は海外ツアーに50万円、次の年は近場のアジア旅行で25万円。浮いた25万円をそのまま投資に回します。
こうすることで、旅を完全に我慢することなく、未来への備えも少しずつ進められるのがポイントです。
● FIREを目指す理由=いつでも旅ができる生活を実現したいから
私がFIRE(経済的自由・早期退職)を目指しているのは、「好きなときに、行きたい場所へ行ける人生」を送りたいから。
旅に制限されない暮らしを実現するためには、資産運用の力が必要不可欠です。
“働かなくても生きていける資産”があることで、旅のプランも自由に組めるようになります。
未来の旅の選択肢を広げるためにも、今のうちにお金を育てる準備をしています。
ツアー代を「未来の旅」に変える3つの選択肢
1. ツアー1回分を丸ごと投資する年をつくる
たとえば、「今年は大きな旅はお休み」と決めて、50万円をNISAやiDeCoに。
たった1年の我慢が、10年後には数十万円のリターンになる可能性もあります。
2. 旅費を半分に抑えて、残りを投資に回す
完全に旅をやめるのではなく、“ミニマム旅”+“ミニマム投資”という発想。
国内旅行にする、日数を短くする、早期予約で安くするなど、工夫次第で旅の質を落とさず予算を減らすこともできます。
3. 配当金や売却益で旅を楽しむ仕組みを作る
資産運用の成果(配当金や売却益)を使って、旅に出かけるという発想も◎。
「お金が働いて稼いだ旅費で旅をする」という体験は、いつもとは違う充実感があります。
まとめ|旅も投資も「未来の自分」へのプレゼント
旅は、今を楽しむためのご褒美。
投資は、未来の自由を育てるための準備。
どちらも、人生を豊かにしてくれる大切な要素です。
「旅行代を投資に回すなんて、我慢しなきゃいけないの?」と思うかもしれません。
でも実際は、“旅と投資のバランスをとる”ことが、もっと自由な旅を実現する一歩だと私は感じています。
無理なく、我慢せず、未来の自分に「ありがとう」と言ってもらえるような、お金との付き合い方を一緒に考えていきましょう。
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