【体験記①】ヨルダン6日間ツアー|ペトラ遺跡と死海を巡る感動の旅

ツアー旅行体験談

はじめに|なぜヨルダンを選んだのか

ヨルダンという国に、ずっと心を惹かれていました。
その原点をたどると、10代の頃に観た一本の映画に行き着きます。

映画館のスクリーン越しに見た、あの神秘的な岩の遺跡。
赤茶色の岩山に囲まれた細い道を抜けた先に、突然現れる壮大な建造物──
それが、インディ・ジョーンズ/最後の聖戦の舞台となった、ペトラ遺跡でした。

「こんな場所が本当に存在するんだ」
当時はただの映画のワンシーンとして眺めていただけだったのに、その映像は不思議と記憶に残り続けていました。世界遺産に興味を持つようになり、海外旅行を重ねる中で、「いつかはペトラへ行ってみたい」という想いが、少しずつ、でも確実に大きくなっていったのです。

とはいえ、ヨルダンは日本から決して近い国ではありません。
中東という地域に対して、治安や情勢への不安があったのも正直な気持ちでした。個人手配で行くにはハードルが高く、「行きたい」という気持ちと「不安」が、長い間、心の中でせめぎ合っていました。

そんな中で見つけたのが、添乗員付きのヨルダン6日間ツアーでした。
ペトラ遺跡だけでなく、死海、マダバ、ジェラシュ、アンマンまで巡る行程。移動はすべて専用車、現地ガイド付き。
「これなら、ひとりでも行けるかもしれない」
そう思えたことが、申し込みへの大きな後押しになりました。

実はこのツアー、もともとは5月出発で予約していました。
ようやく夢に一歩近づいたと感じていた矢先、残念ながらそのツアーは中止に。理由はやむを得ないものでしたが、「やっぱりヨルダンは縁がないのかな」と、少し落ち込んだのを覚えています。

それでも諦めきれず、改めて10月出発の同ツアーに申し込みました。
今度こそ行ける。そう思いながら迎えた出発の約1週間前、今度は別の不安が襲ってきます。
パレスチナ・イスラエル情勢が緊迫し、連日のニュースでは中東情勢が大きく報じられていました。

「また中止になるかもしれない」
「そもそも、本当に行って大丈夫なのだろうか」

正直、心が揺れました。
家族や周囲からも心配の声があり、自分自身の中にも不安は確かにありました。
それでも、旅行会社から中止の連絡は来ませんでした。現地の状況を慎重に確認したうえで、ツアーは催行されるとのこと。

最終的に私が出した答えは、「行く」という選択でした。

不安がゼロだったわけではありません。
けれど、「また中止になるかもしれない」「情勢が落ち着くのを待っていたら、いつ行けるかわからない」
そう思った時、10代の頃から胸の奥に残っていた“あの景色”を、この目で見たいという気持ちが、不安を上回りました。

結果として、この判断は間違っていなかったと、今では心から思っています。

確かに、旅行中もニュースを完全に忘れていたわけではありません。
けれど、現地では想像していたような危険な雰囲気はなく、むしろ出会った人々はとても穏やかで親切でした。添乗員さんや現地ガイドの存在が、精神的な支えになってくれたのも大きかったです。

そして何より、長年憧れ続けたペトラ遺跡に立った瞬間。
岩の裂け目を歩きながら、少しずつ光が差し込み、あの建造物が姿を現した時──
「ああ、私は本当にここまで来たんだ」
胸がいっぱいになり、言葉にならない感情が込み上げてきました。

この旅は、ただの観光旅行ではありませんでした。
不安と向き合い、それでも一歩踏み出して、自分の「行きたい」という気持ちを信じた旅。
そして、長年の夢を、ようやく現実のものにできた旅でもありました。

この記事では、そんなヨルダン6日間の添乗員付きツアーについて、実際に体験して感じたことを、日程ごとに詳しく綴っていきます。
ペトラ遺跡や死海の感動はもちろん、移動の大変さ、体力的にきつかった点、不安に感じたこと、そして「それでも行ってよかった」と思えた理由まで、正直に書いていくつもりです。

ヨルダンに興味はあるけれど、不安があって一歩踏み出せない。
そんな方の背中を、少しでもそっと押せたら嬉しいです。

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