【6】5日目:世界遺産メルヴ遺跡

ツアー旅行体験談

― シルクロード最大級のオアシス都市を巡る1日

■ 豪華レストランで迎える静かな朝

5日目の朝は6時に起床。今日も長い移動が控えているため、少し早めのスタートです。
7時頃、ホテル「HOTEL YYLDYZ」の4階レストランへ向かうと、前日同様ほとんど人がおらず静かな空間が広がっていました。白いテーブルクロスが並ぶ明るいダイニングで、優雅な朝食タイム。パン、オムレツ、サラダ、フルーツなどをいただきながら、今日訪れる世界遺産メルヴのスケールを思い浮かべ、自然と気持ちが高まります。

朝食会場のレストラン。静かで優雅な時間を過ごせました

朝食後は部屋に戻り、移動の準備を整えます。この日は砂漠のキャンプとは打って変わり、しっかり睡眠がとれて体が軽い。旅の後半に向けてエネルギーを補充できた朝となりました。


■ アシュガバードから370km、東のオアシス都市マリィへ

8時30分、ホテルを出発。今日はアシュガバードから東へ370km、バスで約4時間半をかけてマーリ(マリィ)へ向かいます。
トルクメニスタン第二の都市であり、古代メルヴ遺跡の玄関口となる重要な街です。

▼ 新しく開通した高速道路を走る

途中、オープンしたばかりの高速道路を走る場面もあり、真新しい路面を滑るようにバスが進みます。周囲には果てしないステップ地帯が広がり、時おり羊やラクダの群れが横切る中央アジアらしい風景。
高速道路のサービスエリアでトイレ休憩を取り、再びマーリを目指します。

アシュガバードの白い大理石の世界とはまったく違う素朴な景色が、いよいよ古代文明の地が近づいていることを感じさせてくれました。


■ マリィのレストラン「ALLADIN(アラジン)」でランチ

お昼過ぎにマリィへ到着。想像よりも都会的で、ショッピングセンターもあり、観光しやすい印象の街です。

ランチはショッピングセンター内のレストラン「ALLADIN(アラジン)」へ。明るく開放的な店内でいただいたのは、

  • ミートボール入りスープ
  • 鶏肉のグリル
  • ラヴァシュ(薄焼きパン)
  • お肉とトマトのサラダ
  • アイスクリーム
〆のアイスクリーム

どの料理も食べやすい味付けで、長時間の移動後には嬉しい優しいランチ。
特にミートボールスープはほっとする美味しさで、旅友と「この味、落ち着くね」と顔を見合わせました。


■ 世界遺産メルヴ遺跡へ

― シルクロードの十字路に栄えた巨大オアシス都市

午後はいよいよ、世界遺産メルヴ遺跡の観光へ出発。
広大な敷地を持つメルヴは、紀元前から中世まで中央アジア屈指のオアシス都市として発展し、アレクサンドロス大王やペルシャ帝国、セルジューク朝など、さまざまな文明が交差した歴史の舞台です。

砂漠地帯の中に突如として現れる巨大遺跡群は、スケールが桁違い。まるでタイムスリップしたような特別な感覚が味わえます。


■ 大キズ・カラ|12年ぶりに内部公開された貴重な要塞

最初に向かったのは、大キズ・カラ。
女性(キズ)が住んでいたという伝承からこう呼ばれていますが、実際は行政施設か軍事施設だったとも言われています。巨大な日干しレンガの壁がそびえ立ち、遠くから見ても圧倒的な存在感。

そしてなんと、運良く 12年ぶりに内部が再公開されており、実際に中へ入ることができました。

大キズ・カラ
12年ぶりに内部公開されていました

内部は広く、当時の建物の間取りを想像できる空間が広がっています。人がほとんどいない静寂の中を歩くと、風の音だけが響き、ここがかつて賑わっていた都市の一部だったとは思えないほど。
「いまこの場所に立っているのは、本当に奇跡みたいだね」と旅友と話しながら見学しました。


■ 小キズ・カラ|荒廃の痕跡がそのまま残る遺跡

次に訪れたのは小キズ・カラ。
大キズ・カラと比べると崩壊が進み、かなりのダメージを受けていることが分かります。
しかしその荒廃した姿が逆に歴史の重みを感じさせ、「風化した遺跡の美」が強く残りました。

小キズ・カラ。風化が進んでおり大きなダメージ

青空の下で静かに佇む巨大な壁は、見る角度によって影が変わり、写真映えするスポットでもありました。


■ アスハーブ建築群|ウズベキスタンに似た霊廟建築

続いて訪れたのはアスハーブ建築群。
霊廟と聞いて、どこかウズベキスタンの建築を思わせるブルータイルのアーチが特徴的。
左右対称の装飾やアーチの形状など、中央アジアの建築美が感じられ、つい見惚れてしまうほどの美しさです。

太陽の光がタイルに反射し、遺跡ながらも色鮮やかな印象を受けました。


■ ホッジャ・ユースフ・ハマダーニ建築群

ホッジャ・ユースフ・ハマダーニ霊廟

こちらも霊廟の建物で、静謐な雰囲気に包まれています。建物の前では地元の人たちが記念撮影をしており、観光地でありながら地域に根ざした信仰の場でもある様子が伝わってきました。


■ スルタン・サンジャル廟|メルヴ最大のハイライト

メルヴ観光の最後は、セルジューク朝のスルタン・サンジャルを祀るスルタン・サンジャル廟

スルタン・サンジャル廟。メルヴ最大級の建築物
大きなドーム内部は圧巻の広さ

内部に入ると、巨大なドームが頭上に広がり、思わず「わぁ…」と声が出る迫力。
堂内に差し込む光が壁に反射し、静かな祈りの空間を作り上げています。

外に出たところで、トルクメニスタン人の家族に声を掛けられ、一緒に写真を撮ることに。
どうやら日本人は珍しいらしく、子どもたちも興味津々。旅の中でこうした交流ができるのは、とても嬉しい瞬間でした。


■ マリィのホテル「MARGUSH HOTEL」へ

メルヴ遺跡を存分に堪能した後は、マリィ市内の「MARGUSH HOTEL(マルグシュホテル)」にチェックイン。
部屋は広さも設備も標準的で、旅の疲れを癒すには十分な環境です。

マルグシュホテルの外観
部屋はシンプルで落ち着いた雰囲気

夕食まで少し休憩した後、外の中庭に設けられた席へ。夕暮れの風が心地よく、まさに旅気分を味わえる雰囲気。

▼ 夕食メニュー

  • メルジメッキ(赤レンズ豆のスープ)
  • ビーツとモッツァレラのサラダ
  • 魚料理
  • フルーツ

どれもシンプルで食べやすい味付けでした。
ただ、蚊が結構飛んでいて旅友は何か所も刺されてしまったので、虫よけ対策は必須です。


■ 夜の「I ♡ MARY」ライトアップへ

『I ❤️ MARY』のライトアップが可愛い!

夕食後、暗くなったホテル前の「I ♡ MARY」モニュメントがライトアップされていたので記念撮影へ。
夜空に浮かび上がるカラフルなライトが美しく、旅の一日の締めくくりにぴったりのスポットです。


■ 明日もアシュガバードへ戻る長距離移動

翌日もアシュガバードまで約4時間半の長距離移動が控えているため、この日は早めに就寝。
歴史のスケールに圧倒され続けた一日を振り返りながら、深い眠りにつきました。

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