いよいよアイルランドの旅も最終日です。宿泊先の「MALDRON HOTEL NEWLANDS CROSS」は、近くにスーパーもあり便利で、清潔感のある快適なホテルでした。
朝食は6時30分から。種類は多すぎず少なすぎず、ヨーロッパらしいシンプルなラインナップです。今日は午前中にダブリン市内観光を楽しみ、夕方の便で日本へ帰国します。


聖パトリック大聖堂へ
8時30分にホテルを出発。現地在住の日本人ガイドさんと合流し、最初の目的地「聖パトリック大聖堂(St. Patrick’s Cathedral)」へ向かいます。
アイルランド最大の教会で、ケルトの守護聖人・聖パトリックに捧げられたゴシック様式の建物です。今回は内部の見学はありませんでしたが、重厚な外観だけでも十分に迫力があり、長い歴史を感じさせてくれます。
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トリニティ・カレッジと「ケルズの書」
次に向かったのは、アイルランド最古の大学「トリニティ・カレッジ」。ここで見学できるのが、今回の旅の楽しみのひとつでもあった「ケルズの書(Book of Kells)」です。
9世紀に修道士たちによって作られたこの装飾写本は、聖書の福音書を彩色と装飾で美しく表現しており、まるでおとぎ話に出てくる「魔法の本」のよう。細やかな線や模様の美しさに、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。
その後は、世界中の本好きが憧れる「ロングルーム(Long Room)」へ。約20万冊もの蔵書が並ぶこの空間は、まさに『ハリー・ポッター』の世界そのものです。改修が進められているそうで、本が並んでいない棚もありましたが、プロジェクションマッピングによる展示などもあり、楽しく学べる仕掛けが随所にありました。
ギフトショップでは記念に、ケルズの書をモチーフにしたブックマークを購入。旅の記念にぴったりの一品です。

無料で楽しめる!アイルランド国立美術館
続いて訪れたのは「アイルランド国立美術館(National Gallery of Ireland)」。ここでは、世界の名画が入場無料で鑑賞できるというのが大きな魅力です。
私が訪れたときは、残念ながらカラヴァッジョの《キリストの捕縛》は貸し出し中で見ることができませんでしたが、フェルメールをはじめとする名画を間近で鑑賞することができて大満足でした。

アイルランド国立美術館にて撮影(撮影許可エリア)

ここで各自自由行動となり、昼食を含めて約2時間の自由時間がありました。私は展示室をじっくりと1時間ほど鑑賞したあと、カフェタイムへ。
Butlers Caféでホットチョコレートを楽しむ
昼食は空港ラウンジでとる予定だったので、自由時間の締めくくりに、アイルランドの老舗チョコレートブランド「Butlers(バトラーズ)」のカフェへ立ち寄りました。
濃厚なホットチョコレートを注文すると、おまけで好きなチョコレートを1つ選べるサービス付き。旅行の最後に、甘いひとときで心も満たされました。

集合場所はギフトショップ前。そこでは、思わず一目惚れしてしまったブランケットを購入しました。125.5ユーロ(約20,165円) と少し高めでしたが、手触りも見た目も最高で、今では冬のオフィスで大活躍しています。
このお店は免税対象だったので、手続きも簡単。レシートと一緒にもらった用紙に住所・パスポート番号・返金用クレジットカード番号を記入し、空港のポストに投函するだけ。約1か月後には1,811円が返金されていました。
「大きめのスーツケースで余白があると財布のひもが緩む」ということを、今回あらためて実感しました(笑)
空港での手続きと帰国の途へ
観光後は空港へ移動し、チェックイン・セキュリティチェック・出国審査を経て出発ゲートへ。搭乗まで1時間ほど余裕があったので、プライオリティパスを使ってラウンジでゆっくりしました。
16:55 ダブリン発 ターキッシュエアラインズ TK1978 でイスタンブールへ。飛行時間は約4時間35分で、離陸から約2時間後に機内食が1回提供されました。
23:30 イスタンブール着。この頃にはすでに疲れがピークで、あまり記憶がありません(笑)。羽田行きのゲートに着いたのは搭乗の約30分前だったため、ラウンジは利用せず直接ゲートへ。
2:00 イスタンブール発 TK198便 羽田行き。約11時間20分のフライトでは、離陸後約2時間後と着陸約2時間前の2回、機内食が提供されました。
19:20 羽田着。自動化ゲートを通過し、スーツケースを待っている間にVisit Japan Webの手続きを済ませ、添乗員さんやツアー仲間と挨拶を交わして解散。こうして7日間のアイルランドの旅が幕を閉じました。
旅のまとめ:9月のアイルランドは“ちょっと寒い”けれど魅力たっぷり
9月のアイルランドは最高気温が12~19℃と、日本の初冬のような気候でした。少し肌寒さはありましたが、観光シーズンから少し外れていたため、どこも混雑が少なく、非常にスムーズに見て回れたのが印象的です。
日本人観光客に出会うこともほとんどなく、治安も良好。ヨーロッパの中では物価も比較的安く、都会と自然の両方をバランスよく楽しめる国でした。
ずっと憧れていた「ジャイアンツコーズウェイ」をはじめ、美しい自然、歴史ある修道院、そして素朴で温かい人々との出会い…。
アイルランドは、また必ず再訪したいと思える特別な国になりました。
✈️ 次に訪れるときは、もっと田舎の小さな町もゆっくり歩いてみたい。
そんな旅心を残して、今回のアイルランド周遊は幕を閉じました。


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