――静かな島で、少し早い春と出会う
朝、少し早く目が覚めました。
まだ静かな時間帯、ふと思い立ってベランダに出てみると、空が淡いピンク色に染まり始めていました。
ゴゾ島へ向かう一日の始まりにふさわしい、やさしい朝焼け。
旅先で迎える朝は、どうしてこんなにも特別に感じるのでしょう。

朝食は、この日も一人参加の4人で同じテーブルへ。
会話が楽しすぎて、またしても写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました(笑)。
それでも、それだけ居心地のいい時間だったということ。
こうして自然に笑い合える仲間ができたことが、この旅の大きな収穫のひとつです。
フェリーで向かう、もうひとつのマルタ
8時、ゴゾ島へ向かうためホテルを出発。
バスでチェルケウア港へ向かいます。
港まではおよそ1時間ほど。朝は少し冷え込んでいたので、コートを羽織ってちょうどよい体感でした。
チェルケウア港からゴゾ島までは、フェリーで約30分。
海を渡る短い時間ですが、本島とは違う場所へ向かう高揚感があります。
フェリーを降りたあと、まずはファンガスロックで写真ストップ。
切り立った岩と青い海のコントラストが印象的で、
「ゴゾ島に来たんだ」という実感が、じわっと湧いてきました。
タ・ピーヌ聖堂の静けさ
次に訪れたのは、タ・ピーヌ聖堂。
周囲には大きな建物がほとんどなく、ぽつんと佇むように建つ姿が印象的です。


近づくにつれ、その大きさと重厚感に圧倒されました。
派手さはありませんが、静かで凛とした空気が漂い、
自然と背筋が伸びるような場所。
こうした「観光地らしさ」を前面に出さない場所に出会えるのも、
ゴゾ島ならではの魅力なのだと思います。
シタデルとビクトリア大聖堂
続いて向かったのは、ゴゾ島の中心部にあるシタデル。
城塞都市のような雰囲気で、高台に位置しているため、島全体を見渡すことができます。

シタデル内にあるビクトリア大聖堂は、
外観からは想像できないほど、内部が華やかで美しく、
思わず足を止めて見入ってしまいました。


その後は自由行動の時間。
お土産物屋さんをのぞいたり、城壁の上を歩いたりと、思い思いに過ごします。


この日は天気がとても良く、
シタデルから眺める景色は、どこまでも穏やかで開放的。
風に吹かれながら、しばらく何も考えずに景色を眺めていました。
ゴゾ島ランチと、ゆったりした午後
自由行動のあとは、昼食へ。
レストラン「WILEG」でいただいたメニューは、
- 羊チーズのキッシュ
- ポークソテー
- ブレッドプディング



どれも素朴で、島らしい味わい。
特に羊チーズのキッシュは、クセがありつつもコクがあって印象に残りました。
食後は、ジュガンティーヤ神殿へ。
ここで、思いがけない景色に出会います。
菜の花と巨石神殿、春の気配
神殿の周囲には、一面に咲く菜の花。
黄色い花が広がる光景は、まるで春がひと足先に訪れたかのようでした。


ジュガンティーヤ神殿は、テントで覆われていないため、
青空の下で見学することができます。
巨大な石が高く積み上げられた姿を見ていると、
「古代の人々は、どうやってこれを築いたのだろう」と、ただただ感心するばかり。
自然と歴史が同時に感じられる、
とても印象深い場所でした。
ゴゾ島のおみやげと帰路
ゴゾ島観光の最後に立ち寄ったのは、おみやげ物店。
お店の名前は残念ながら覚えていませんが、
はちみつやヌガーなど、ゴゾ島らしいお土産が並び、試食もできました。
こうして、ゴゾ島での観光は終了。
フェリーに乗り、再びマルタ本島へ戻ります。
17時頃、ホテルに到着。
まだ外は少し明るく、せっかくなので、
ホテルから徒歩約20分の「アルカディア」というスーパーマーケットへ。
ここでは、会社へのお土産として、
マルタの「CISK」缶ビールと、
画家カラヴァッジョの作品がラベルに使われた小さなワインを購入しました。
こうしたローカル感のあるお土産を選ぶ時間も、旅の楽しみです。
マルタ最後の夜
この日の夕食は、一人参加の4人で、ホテル内のレストランへ。
シーザーサラダとシーフードパスタをいただきながら、
気づけば、かなり遅い時間まで話し込んでいました。


年齢は40代から60代までさまざま。
それでも「旅行が好き」という共通点だけで、
こんなにも自然につながれるのだと、改めて感じます。
最後はLINEを交換し、
「日本で会いましょう」と約束してお別れ。
この旅で、年代を超えた旅好きの友達ができたことが、何より嬉しかったです。
翌日は、オプショナルツアーでモスタ観光に参加し、
そのまま夜の便で帰国予定。
ゴゾ島で過ごした一日は、
景色も、人も、時間の流れも、すべてがやさしく、
心に残る一日となりました。


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