――地中海の光に包まれた、石の都を歩く
マルタ到着の余韻がまだ残る朝、バスに乗って空港を出発し、
いよいよマルタ共和国の首都ヴァレッタ観光が始まりました。
ヴァレッタは、街全体が世界遺産に登録されている要塞都市。
地中海に突き出すように築かれたこの街は、マルタ騎士団の歴史とともに、長い時間をかけて形づくられてきました。
アッパー・バラッカ・ガーデンからの絶景
最初に訪れたのは、アッパー・バラッカ・ガーデン。
ここはヴァレッタ観光のハイライトともいえる場所で、
眼下にはグランドハーバー、対岸にはスリー・シティーズ、
そしてその先には、どこまでも続く地中海の水平線が広がっています。


この日は天気にも恵まれ、空は澄み渡り、日差しは想像以上に強め。
「サングラスを持ってくればよかったな」と、少し後悔しました。
1月のマルタは、東京よりもずっと暖かく、体感的には3月くらい。
私は昼間、チェスターコートを脱いで、セーター一枚で過ごしていました。
冬のヨーロッパ=寒い、というイメージがあっただけに、この穏やかな気候は嬉しい誤算です。
しばらくその場に立ち、風と光と景色を感じながら、
「ここに来てよかった」と、素直に思いました。
念願の聖ヨハネ大聖堂へ

景色を堪能したあとは、聖ヨハネ大聖堂へ。
ここは、今回の旅行で私がとても楽しみにしていた場所のひとつです。
外観は比較的シンプルですが、一歩中へ入ると、その印象は一変します。
床一面に広がる大理石の墓碑、金色に輝く装飾、重厚な空気。
静かでありながら、圧倒されるような豪華さがありました。

騎士たちの墓碑が並び、内部の豪華さを足元から感じられます。

この大聖堂には、カラヴァッジォの代表作
「洗礼者ヨハネの斬首」と「執筆する聖ヒエロニムス」
の2点が収蔵されています。
どちらも門外不出の作品で、マルタでしか見ることができません。
写真や映像ではなく、ぜひ現地で見てほしい――
そう思わずにはいられない、強い存在感のある絵でした。
聖ヨハネ大聖堂の内部は、とにかく見どころが多く、
正直なところ「もう少しじっくり見たかった」という気持ちが残ります。
ただ、今回はツアーなので、どうしても時間は限られてしまいます。
「次に来るときは、個人旅行でゆっくり来ようかな」
そんな思いが、自然と浮かびました。
自由時間はジェラート屋さんへ
大聖堂の見学後は、少しだけ自由時間がありました。
一人参加の4人で相談して向かったのは、
「Amorino(アモリーノ)」というジェラート屋さん。

ここでは、ジェラートを花の形にきれいに盛り付けてくれます。
見た目も可愛く、思わず写真を撮りたくなるほど。
私が選んだフレーバーは、ピスタチオとチョコレート。
濃厚で満足感があり、歩き疲れた体にちょうどいい甘さでした。
ジェラートを楽しんだあとは、集合時間までの間、
お店をのぞきながら、お土産に良さそうなものがないかを物色。
街歩きが楽しいのも、ヴァレッタの魅力のひとつです。
こうして、約2時間のヴァレッタ観光はあっという間に終了しました。
昼食はヴァレッタの老舗レストラン「LUCIANO」
昼食は、ヴァレッタにある「LUCIANO」というレストランでいただきました。
この日のメニューは、
- チキンポタージュスープ
- ブラジオリ(マルタの伝統的な肉の肉巻き料理)
- ポテトと温野菜
- アップルパイ



どれも素朴で、ほっとする味。
旅の序盤にはちょうどいい、落ち着いた食事でした。

飲み物には、マルタの炭酸飲料
「Kinnie(キニー)」を注文。
オレンジピールの苦みとハーブの風味が特徴で、少し大人向けの味です。
最初は「どんな味だろう?」と思いましたが、飲んでいるうちにクセになる、不思議な飲み物でした。
海沿いのホテルへチェックイン
15時頃、この日から3連泊するホテル
「CORINTHIA ST GEORGES BAY(コリンシア・ホテル・セント・ジョージズ・ベイ)」
に到着。


海沿いに建つ、とても素敵なホテルで、ロビーに入った瞬間から気分が上がりました。
「ここに泊まれるんだ」と思うと、それだけで嬉しくなります。
今回のツアーは、夕食が付いていないプラン。
添乗員さんから、近くの買い物スポットをいくつか教えてもらいました。
- 徒歩約10分:ベイ・ストリート・ショッピング・コンプレックス
- 徒歩約20分:アルカディア(スーパー)
- 徒歩約5分:InstaStore(スーパー)
小さなスーパーで、旅の日常を感じる
移動と観光で少し疲れていたこともあり、
「遠くまでは行かず、近くで済ませよう」ということで、
ホテルから一番近いInstaStoreへ、一人参加の4人で行ってみることにしました。
InstaStoreは、こぢんまりとした小さなスーパー。
観光客向けというより、地元の人が普段使いするようなお店です。
この日はあまりお腹も空いていなかったので、
小腹が空いたとき用にポテトチップスを購入。
それだけでも、「現地で買い物をした」という満足感があります。
旅の2日目は、静かに締めくくる
ホテルに戻ったあとは、部屋でゆっくり過ごし、早めに就寝。
長い移動を経て迎えた、マルタでの最初の本格的な一日。
派手な出来事があったわけではありませんが、
景色、美術、食事、街の空気――
そのすべてが、静かに心に残る一日でした。
こうして、マルタの旅は、少しずつ深まっていきます。


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