2日目|タラの丘散策~モナスターボイス散策~ベルファストへ|歴史と神話に包まれたアイルランドの始まり

ツアー旅行体験談

いよいよ観光スタート。まずはダブリン市内でランチ

長時間のフライトを終えて到着したアイルランド。いよいよ観光がスタートしました。
この日は朝から小雨が降り、アイルランドらしいしっとりとした空気。緑の国の旅がいよいよ始まると思うと、少し疲れを感じながらも心が躍ります。

11時15分頃、最初の目的地はダブリンのパブ街テンプルバー地区にある 「The Norseman」
外壁は淡い黄色に深いグリーンの装飾が映える伝統的な雰囲気の建物で、店内にはずらりとお酒のボトルが並び、観光客だけでなく地元の人も訪れる活気のあるパブです。

ランチは前菜にホームメイドスープ、メインはアイルランド名物の アイリッシュシチュー、デザートには濃厚なチョコレートケーキが登場しました。スープは野菜の甘みがしっかり感じられる優しい味わい。アイリッシュシチューはラム肉がホロホロで、ほっこり体が温まります。店内のほとんどの人がギネスを注文していたのが印象的でした。私は下戸なのでアルコールは注文しませんでしたが、店内はほとんどの方がギネスを楽しんでいました。お酒好きの方にはぜひ試してほしい一杯です。


アイルランド人の心の故郷「タラの丘」へ

昼食後、バスで約1時間半ほど北へ向かい、13時50分頃に 「タラの丘(Hill of Tara)」 に到着。
ここは「アイルランド人の心の故郷」と呼ばれる特別な場所で、かつてアイルランドの王が即位したとされる聖地です。

また、映画好きとしては外せないエピソードがあります。学生時代、英語の授業で『風と共に去りぬ』を教材として観たのですが、主人公スカーレットの故郷の名前「タラ」は、この丘に由来しているのだそうです。その話を聞いた瞬間、記憶が一気によみがえり「ここがあの“タラ”の原点なんだ!」と感慨深くなりました。

当日は風がとても強く、丘の上に立つと髪が一瞬で乱れるほど。小雨に濡れた草原がしっとりと輝き、アイルランドの自然の厳しさと優しさを同時に感じさせます。教会の横を通り抜け、丘の頂にある 「立石(Stone of Destiny/運命の石)」 へ。古代の王たちがこの石の前で即位したと伝えられる神話的な場所で、立っているだけで歴史の重みを感じました。

滞在は30分ほどでしたが、広大な景色と神話の世界に思いを馳せる、印象深い時間となりました。


ケルト文化の象徴「モナスターボイス」へ

次に向かったのは、アイルランドのケルト文化を象徴する遺跡 モナスターボイス(Monasterboice)
バスで約1時間ほど走り、16時頃に到着しました。ここは5世紀に建てられた修道院跡で、特に有名なのが高さ5〜6mもある巨大な石の十字架「ハイクロス(High Cross)」です。

中でも 「ミュレダックのハイクロス(Muiredach’s High Cross)」「ウェストクロス(West Cross)」 には、聖書の物語が細やかにレリーフとして刻まれています。驚くのは、その彫刻が1000年以上経った今も驚くほど鮮明に残っていることです。長い年月を超えて守られてきたことに、ただただ感動しました。

アイルランドの十字架は一般的な十字に円が組み合わされた独特のデザイン。ケルトの自然崇拝とキリスト教が融合したシンボルだと聞き、文化の交わりを感じずにはいられませんでした。


この日の宿泊地はベルファスト

モナスターボイスの見学を終え、バスは北アイルランドの首都 ベルファスト へ。
国境を越えると景色や雰囲気が少しずつ変わっていくのが面白いところ。バスの中から見える道路標識が英語とアイルランド語から、北アイルランドらしい表示に変わるのを眺めていると、「国が違う」という実感が湧いてきます。

約2時間15分の移動で、宿泊先の HOLIDAY INN BELFAST CITY CENTRE に到着。シンプルでモダンなホテルで、部屋も広すぎずコンパクト。観光後にほっと一息つくには十分な快適さでした。


ホテルのレストランで夕食

19時30分頃からはホテルのレストランで夕食タイム。
前菜はスープかサラダ、メインはポーク・チキン・パスタの中から選べます。デザートはチーズケーキやキャロットケーキなどいくつかの種類があり、最後に紅茶かコーヒーを選ぶスタイルでした。

夕食のメニュー表

私は前菜にサラダ、メインにパスタ、デザートにはチーズケーキと、店員さんおすすめのキャロットケーキを少し味見。食後はコーヒーを選びました。

正直、ツアーの食事にはあまり期待していなかったのですが、この日はランチもディナーも大満足。ツアー=食事は簡単なものという先入観が少し変わりました。


初日を終えて

日本からの長い移動と観光でさすがに疲れが出てきたので、食後は早めに部屋へ戻り翌日に備えて就寝。翌日は8時15分出発です。

この日は「いよいよアイルランドを旅しているんだ」という実感を強く味わった一日。
緑の丘や古代の遺跡、映画や神話に登場する場所を自分の目で見られたことがとても印象的でした。ツアーならではの効率の良い移動と安心感を感じながら、明日からの本格的な北アイルランド観光に期待が膨らみます。

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