映画で旅した気分に。私の旅心をくすぐる映画5選

旅エッセイ・コラム

はじめに|旅に出られないとき、映画が世界を見せてくれる

旅が大好きな私にとって、「旅に出られない時間」はちょっぴり退屈で、心がどこか物足りなくなります。
そんなとき、私の“旅心”を満たしてくれるのが映画。

映画の中で描かれる美しい街並みや風景、人々の暮らしを眺めていると、まるで自分がそこにいるかのような気分になります。
「ここ、行ってみたいな」「この景色、生で見てみたい」——そんなふうに感じた映画が、実際の旅のきっかけになることも少なくありません。

今回は、私が「旅したい!」という気持ちを強くかき立てられた映画を5本ご紹介します。
どれも観終わったあと、思わず地図を広げたくなるような作品ばかりです。


🎬 私の旅心をくすぐる映画5選

『食べて、祈って、恋をして』|イタリア・インド・バリ島

自分探しの旅をテーマにしたこの作品は、イタリア・インド・バリ島という3つの国を舞台にしたロードムービーです。

イタリアでは、美味しそうなパスタやジェラートに心を奪われ、インドでは瞑想や内面との対話を通じて心の静けさに触れ、バリ島では人との出会いを通して癒しと愛を見つけていきます。

何かに迷ったとき、自分の人生を見つめ直したいとき、この映画は「自分の気持ちに正直でいていいんだよ」と優しく背中を押してくれる存在です。
私もこの作品を観たあと、「今、本当に行きたい場所はどこだろう?」と問いかけたことを覚えています。


『天使と悪魔』|イタリア・ローマ・バチカン市国

ダン・ブラウン原作の人気シリーズ『ラングドン教授』の一作。
この映画では、ローマやバチカン市国の壮麗な建築物が舞台となり、歴史とミステリーが交錯するストーリーが展開されます。

特に印象的だったのは、サン・ピエトロ大聖堂やパンテオン、ナヴォーナ広場など、ローマの名所がリアルに登場するところ。
まるで映画の登場人物と一緒に謎を追って歩いているような臨場感がありました。

私はこの映画を観たことで「いつかローマの歴史に触れてみたい」と思うようになり、実際に旅したときは胸がいっぱいになりました。


『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』|ヨルダン・ペトラ遺跡

冒険映画の金字塔とも言えるインディ・ジョーンズシリーズ。
中でも「最後の聖戦」に登場する“ペトラ遺跡”は、私の中で旅への憧れをかき立てた特別な場所です。

赤茶けた岩山に彫り込まれた巨大な神殿のファサードがスクリーンに映し出された瞬間、その迫力に息をのんだことを今でも覚えています。
そして「いつかここに行きたい」という想いが芽生え、数年後に実際にヨルダンを訪れることに。

映画で見たあの風景の中に、自分の足で立ったときの感動は言葉では言い尽くせません。
まさに、“旅の原点”となった一本です。


『LIFE!/ライフ』|アイスランド・ヒマラヤなど

地味な写真管理部の社員だった主人公が、幻の写真ネガを探して世界を巡る物語。
特別な力があるわけでもなく、臆病だった彼が、自分の殻を破って冒険に出る姿に心を打たれました。

この映画の魅力はなんといっても、映像の美しさ。
アイスランドの大自然、ヒマラヤの山々、エキゾチックな都市の風景など、どれも壮大で、スクリーン越しでも息をのむほど。

「こんな場所を、自分の目で見てみたい」
映画を観終わったあと、真っ先に旅ノートに「アイスランド」と書き加えたことを覚えています。


『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』|モロッコ・ウィーン・ロンドンなど

スパイアクションの代名詞とも言えるこのシリーズ。
テンポの良さとハラハラする展開が魅力ですが、旅好きとしては、世界各地を舞台に繰り広げられるロケーションも大きな見どころです。

特に印象的だったのが、ウィーン国立歌劇場でのシーンと、モロッコの砂漠でのカーチェイス。
映画の中で観たウィーンの美しい街並みや、モロッコの異国情緒あふれる風景が心に残り、旅先候補にしっかりとインプットされました。

「旅×アクション映画」も、意外と旅心をくすぐってくれるジャンルです。


まとめ|映画がくれる旅のきっかけと、ときめき

旅に出たくてもすぐには行けないとき、映画はそっと世界への扉を開いてくれます。
映画を観ることで、まだ見ぬ土地への憧れが芽生えたり、かつて訪れた場所の記憶がよみがえったり……。

映画は、旅の“きっかけ”にも、“代わり”にもなる存在です。

もし今、「次はどこへ行こうかな」と迷っているなら、今夜は旅映画を観てみませんか?
心がときめいたその場所が、次の旅の目的地になるかもしれません。

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