― 厳しい搭乗手続きと7時間40分のフライト。白亜の首都アシガバードへ ―
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2日目は、トルクメニスタンへの移動が中心の一日。
朝の北京で目覚め、夜にはもう別世界の中央アジアの国に立っている――そんな「地図の上を一気に移動する日」です。ここでは、実際の乗り継ぎの流れや、トルクメニスタン航空の搭乗手続き、入国時の注意点を中心に紹介していきます。
■ 混雑した朝食会場と、添乗員さんの朝の散歩
朝は 6時すぎに起床し、ホテル内レストランで朝食。フライト前だから軽く済ませたい、と思っていたのですが、会場に行ってみるとすでに多くの宿泊客でいっぱい。トランジット利用する旅行者が多いためか、朝から賑わっていました。
中華系の温かい料理やパンのコーナーが並び、好みで選べるビュッフェ形式。席を確保するのに少し時間がかかりましたが、しっかり食べてパワー補給をしました。
その後、添乗員さんがホテル周辺の朝の散歩に案内してくれました。外へ出ると、傘を差すほどではないものの、細かな雨がしっとりと降っている朝でした。高層ビルの並ぶエリアというより、郊外らしい落ち着いた雰囲気。短いながらも現地の「朝の生活」を感じることができました。
途中で立ち寄ったのが、中国版のコンビニ「ローソン」。店内の商品パッケージを見るのが楽しくて仕方ない時間。「RedBullって中国語だと『紅牛』って書くんだ!」と旅友と大盛り上がり。こういう何気ない瞬間も、旅を一層楽しくする要素です。
■ 9:15 スーツケースを部屋前に、10:00 空港へ出発
9:15、ツアーの案内に従ってスーツケースを部屋の外に出し、チェックアウトの準備を完了。
10:00に専用バスでホテルを出発し、再び北京首都国際空港へ向かいます。
空港に到着し、いよいよ トルクメニスタン航空(Turkmenistan Airlines)チェックインカウンター へ。ここからが想像以上に時間のかかる工程でした。
■ トルクメニスタン航空のチェックインは混雑必至
周囲を見渡すと、そこには中国国内で大量の荷物を購入したらしい旅行者たちが、段ボールや巨大な荷物をいくつも抱えて並んでいる列が続いていました。重量超過や危険物確認などがあるためか、手続きが非常にゆっくり進みます。
さらに、荷物検査がとても厳しいのも特徴。
「え?そこまで確認するの?」というレベルで細かく荷物を点検され、私たちのツアーグループも全員の手続きが終わるまでにかなり時間を要しました。
無事にチェックインを終えた後は、保安検査、出国審査を通過し、搭乗ゲートへ。ここでも 手荷物の重量測定 があり、規定以上の場合は預け直しとなる可能性があるため要注意です。
■ 搭乗ゲートでの騒動と、ガラガラの後方座席
搭乗が始まると、少しヒヤッとする場面がありました。
本来の座席ではない場所に座っていた乗客が、警備員と口論を始めるというもの。係員が繰り返し指示を出し、周囲が静まるまで少し時間がかかる場面も。
私たちの座席は機体後方にありましたが、周囲は驚くほど空席が多く、3席を一人で使えるという快適な状態でした。
■ トルクメニスタン航空 T5-606便(北京 13:50発)
機内にはエンターテインメント設備がなく、映画や音楽を楽しむことはできません。
その代わりに、旅友とのおしゃべり、持ってきた本、そして少しの睡眠が、このフライトの過ごし方となります。
🥗 機内サービス(2回)
離陸約1時間後:温かい食事が1回
着陸約2時間前:軽食がもう1回



税関申告書の記入が必要ですが、ありがたいことに添乗員さんが配布してくれた記入例が大活躍しました。
フライト時間は 約7時間40分。
太陽の角度が変わり、徐々に砂漠の大地が見え始めると、気持ちが高まってきます。
■ アシガバード到着:白・緑・金の街へ
やがて、窓の外に 白い大理石の建物と、緑の植栽、金色の装飾が織りなす独特の景観が見えてきました。
トルクメニスタンの首都 アシガバードは「白い街」とも呼ばれ、世界でも類を見ない独特の都市景観を持つと言われています。
◆入国時の特殊な流れ
1)謎のPCR検査のような検査(31ドル)
2)入国税支払い(16ドル)
3)入国審査
4)スーツケース受取
5)税関審査 → ガイドと合流
※空港は 写真撮影禁止。ターンテーブルで写真を撮ろうとした旅友は、警備員に厳しく注意されました。
さらに、ここでハプニング。
旅友のスーツケースが破損しているのを受け取り時に発見。
幸い対応は可能でしたが、ここでもトルクメニスタン旅の洗礼を感じた出来事でした。
■ アシガバード市内へ。夕食は「コペドダク」
空港から専用バスに乗り、市内へ移動。外はすでに夜。街灯に浮かび上がる白亜の建物群に、「本当に着いたんだ」という実感が湧いてきます。
夕食は レストラン「コペドダク」 にて。
この日のメニューは次の通り:





- ハルチョ(ジョージア風牛肉スープ)
- ルッコラとチーズのサラダ
- 羊肉のロースト マッシュポテト添え
- フルーツ
さらに、誕生日の参加者がいらっしゃり、バースデーケーキの嬉しいおすそ分けも。
トルクメニスタンで迎える特別な祝福が、旅の温度を少し上げてくれました。
■ HOTEL YYLDYZ(ユルディズ)へチェックイン
食後、車窓からライトアップされた街を眺め、ホテルへ向かいます。
宿泊先の HOTEL YYLDYZ(ホテル・ユルディズ) の外観は、まるでドバイの ブルジュ・アル・アラブを彷彿とさせる形状。中に入ると煌びやかなロビーが広がり、部屋も広く快適。




明日はついに、旅の最大目的地のひとつ、ダルヴァザ「地獄の門」を訪れます。
期待と緊張を胸に、この日は眠りにつきました。


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