⑨ 6日目|学術都市タルトゥへ、タリンへ北上

ツアー旅行体験談

前日22時頃にホテルへ戻り、荷造りをしていたら思ったより時間がかかり、寝不足のまま朝を迎えました。
6:30頃、朝食会場へ向かうと、すでにたくさんの人で賑わっていて席を確保するのもひと苦労。前日の夕食を食べすぎた反省もあり、この日は軽めにサラダ中心の朝食にしました。
食後、翌日の帰国便に備えて飛行機のオンラインチェックインを済ませました。隣のテーブルにいたツアー仲間の方と「明日でもう最終日なんですね」と話しながら、名残惜しさを感じた朝でした。

朝のホテルビュッフェ。前日は食べすぎたので、この日はサラダ中心で軽めに。

エストニアの学術都市・タルトゥへ

8時にスーツケースを持ってロビー集合。
この日はバスでエストニアのタルトゥへ向かいます。移動時間は約4時間。寝不足だったこともあり、音楽を聴きながらウトウトしているうちに、添乗員さんの「ラトビアを出てエストニアに入りました」という声で目が覚めました。
車窓から眺める景色は、どこまでも広がる草原と時折現れる可愛い木造の家々。穏やかな風景が続きます。


タルトゥ到着|ランチは人気レストラン「Vilde Ja Vine」で

12時頃、タルトゥに到着。まずはレストラン「Vilde Ja Vine」で昼食です。
木の温もりを感じる店内で、落ち着いた雰囲気。メニューはパンとサラダ、メインは鱒のグリル、デザートにはフォンダンショコラとコーヒー。
バス移動で体をあまり動かしていないのに、どれも美味しくてつい完食してしまいました。特にフォンダンショコラはとろりとしたチョコが口の中で広がって幸せな味わい。

Vilde Ja Vineの外観
黒パン
チキンサラダ
鱒のグリル
フォンダンショコラ
コーヒー

トーメの丘からの眺め|秋色に染まる公園を散策

昼食後、現地ガイドさんと合流してタルトゥ市内観光がスタート。まずはレストラン近くの階段を上がり、公園「トーメの丘」へ向かいます。
タルトゥの街並みを一望できる高台で、紅葉が見頃を迎えており、オレンジや黄色に染まった木々がとてもきれいでした。

公園内を歩いていると、まず目に入ったのは旧天文台
ここは世界遺産「シュトルーヴェの測地弧」の基点としても知られています。
当時の科学者たちが地球の大きさを測定するために観測を行った場所で、エストニアの学術都市らしい見どころです。

世界遺産「シュトルーヴェの測地弧」の基点でもある旧天文台。学問の街らしい静けさが漂います。

次は天使の橋へ。
「息を止めて願い事を唱えながら橋を渡り切ると願いが叶う」という言い伝えがあり、もちろん私も挑戦しました。
途中で少し息が苦しくなりましたが(笑)、無事渡り切って小さくガッツポーズ。

息を止めて願い事を唱えながら渡ると願いが叶うという天使の橋。もちろん私も挑戦しました!

さらに進むと、大聖堂跡の塔が見えてきます。
ほとんど廃墟になっていますが、古いレンガ造りの姿が歴史を感じさせます。
落ち葉が積もった道と相まって、どこか幻想的な雰囲気でした。

廃墟となった大聖堂の塔。長い歴史を感じる静寂の空間でした。

タルトゥ大学とヨハネ教会|知と信仰が息づく街

次は赤レンガのヨハネ教会へ。
この旅行中、赤レンガの教会を何度も見ましたが、それぞれ少しずつ表情が違って面白いです。

細やかな装飾が印象的なヨハネ教会。赤レンガの温かみが美しい。

その後、タルトゥ大学へ。
現地ガイドさんが「私もこの大学の出身なんです」と誇らしげに話してくれました。
中に入ると、白を基調とした落ち着いた建物で、長い歴史を感じる雰囲気。
学生たちが行き交う姿に、“学問の街”という印象がさらに深まりました。

学術都市を象徴するタルトゥ大学。白を基調とした上品な外観でした。

ラエコヤ広場とキスする学生像|タルトゥの中心でほっと一息

観光の最後はラエコヤ広場へ。
ピンク色の市庁舎の前には、タルトゥのシンボル「キスする学生の像」が立っています。
少し照れくさいモチーフですが、周囲の人たちが笑顔で写真を撮っていて、街全体がどこか温かく感じられました。

ピンクの市庁舎前にある「キスする学生の像」。タルトゥの愛されシンボル。

ここで15分ほど自由時間。
私は広場のすぐ近くにあるエストニアの老舗チョコレートブランド「Kalev(カレフ)」のショップへ。
ダークチョコレートをお土産に購入。これで旅の中で訪れた国(ポーランド・リトアニア・ラトビア・エストニア)すべてでチョコレートをゲットできて大満足。

再び集合場所に戻ると、少し先に傾いた建物「タルトゥの傾く家」が見えました。
目の錯覚かと思うほど傾いていて、フォトスポットとして人気の場所だそうです。
近くには“TARTU”の文字型フォトフレームがあり、みんなで写真撮影を楽しみました。
ここで現地ガイドさんとはお別れ。2時間ほどの市内観光でしたが、見どころが多くて充実した時間でした。

有名な「タルトゥの傾く家」
TARTUの文字型モニュメントで記念撮影も

エストニア国立博物館|デジタルで学ぶ民族の歴史

続いて向かったのはエストニア国立博物館
ガラス張りの近代的な外観に圧倒され、バスを降りた瞬間「これは1時間じゃ見切れないかも」と感じました。

近代的で美しい建物のエストニア国立博物館。広大で見どころがたくさんありました。

入口でコートと荷物をロッカーに預け、見学スタート。
内部は想像以上に広く、デジタル技術を使った体験型展示が中心です。
ガイドさんの説明を聞きながら見ていましたが、途中ではぐれてしまい(笑)、そこからは一人でのんびり見学しました。

チケットをモニターにかざすと、展示物の説明が画面に表示されます。
英語でしたが、スマホで写真を撮り、あとでChatGPTに翻訳してもらうと内容がよく理解できました。
エストニアの歴史や民族衣装、戦争の時代など、国の歩みを丁寧に感じることができる素晴らしい博物館でした。


タリンへ北上|旅の終盤へ

博物館を出ると、すでに夕方。
バスに乗り込み、約2時間半かけてタリンへ向かいます。
窓の外には、日が沈んでいくバルトの風景。薄いオレンジ色の空が静かに流れていくのを眺めながら、旅の終わりが近づいているのを感じました。

PARK INN BY RADISSON MERITONの外観
清潔でシンプルな客室。旧市街も徒歩圏内で便利な立地です。

18:45頃、タリンのホテル「PARK INN BY RADISSON MERITON」に到着。
この日の夕食は各自でとのことでしたが、添乗員さんが希望者をレストランへ案内してくれるとのこと。
私は疲れがたまっていたので、ホテル1階のカフェでクロワッサンサンドをテイクアウトし、部屋でゆっくり食べました。
お湯を沸かして、日本から持ってきたデカフェのドリップコーヒーを淹れると、深い香りにほっと一息。長旅の疲れがじんわりと癒されていくようでした。

夕食はホテルのカフェでクロワッサンサンド。部屋でゆっくり過ごす癒しの時間。

部屋は清潔でシンプル。バスルームには「hair & body wash」がひとつだけのタイプでしたが、特に不便は感じませんでした。
立地もよく、旧市街が徒歩圏内とのことで、翌日の観光が楽しみです。


明日は旅の最終日、タリン歴史地区へ

こうして6日目の観光が終了。
明日は世界遺産・タリン歴史地区を巡って、いよいよ帰国の途につきます。
旅も終盤、名残惜しさを感じながら、22時前にはベッドに入りました。
静かな夜のタリンの街に包まれながら、「この旅がずっと続けばいいのに」と思いながら眠りにつきました。

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