デッドフレイとビッグダディ、白と赤の世界へ
まだ空が群青色に包まれている時間、ロッジの前に集合しました。
手には昼食用のBOX。日の出前の出発です。
砂漠の朝は冷え込みます。
昨日あれほど暑かったのが嘘のように、空気はひんやりとしていました。

今日は、ずっと来たかった場所へ向かいます。
デッドフレイ。
写真で何度も見て、いつか必ず行きたいと心に決めていた場所。
白い大地に、黒く立ち枯れた木々。
その周囲を赤い砂丘が取り囲む、あの幻想的な風景。
「本当に行けるんだ」
バスの中で、静かに胸が高鳴っていました。
夢に見たデッドフレイへ
駐車場からしばらく歩くと、目の前にその景色が広がりました。

白い地面。
その上に、まるで時間が止まったかのように立つ枯れ木。
周囲を囲むのは、なめらかな曲線を描く赤い砂丘。

現実なのに、どこか現実感がない。
不思議な気分でした。
まだ太陽は低い位置にあり、空は淡い色をしています。
やがてゆっくりと日が昇り、光が差し込むと、砂丘の色が一変しました。

オレンジから、深い赤茶色へ。
白い地面とのコントラストが、いっそう際立ちます。
まるで一枚の絵画の中に入り込んだような光景。
言葉よりも先に、シャッターを切っていました。
ただ、夢中になる時間
デッドフレイでは、時間の感覚が少し曖昧になります。
観光地でありながら、どこか静けさがある。
観光客はいるのに、不思議と騒がしくない。
私は夢中で写真を撮りました。

枯れ木のシルエット。
足跡のない白い地面。
空の青と砂丘の赤の境界線。
スマホだけしか持ってきていないことを、前夜少し後悔しましたが、それでも十分すぎるほどの景色が目の前にありました。
何百年、何千年という時間をかけてつくられたこの場所。
川が干上がり、水が消え、木が枯れ、それでもなお立ち続けている。
その壮大な時間の流れの中に、自分がほんの少しだけ立っている。
そう思うと、自然と「ありがとう」という気持ちが湧いてきました。
この絶景を、今この瞬間に見ることができたことに、ただ感謝です。
ビッグダディ
今回はビッグダディへの登頂はしませんでした。

遠くからその姿を見上げるだけでも、十分に圧倒されます。
高さ約325メートルといわれる巨大な砂丘。
あそこを登る人たちの姿が小さく見えます。
「いつかまた来られるなら、今度は登ってみたい」
そんな思いを胸に、バスは次の目的地へ向かいました。
McGregor’s Bakeryのアップルパイ
デューン7へ向かう途中、トイレ休憩で立ち寄ったのが
「McGregor’s Bakery」。

砂漠の観光地にあるとは思えない、可愛らしいベーカリーです。
持ち帰りでアップルパイを購入しました。
一口食べてみると、想像していた“しっとりパイ”ではなく、どちらかというとクッキー生地に近い食感。
甘くて、ずっしり。
飲み物が欲しくなるタイプです。
昼食前だったのですが、気づけば一人でぺろり。
砂漠観光の合間に、こんなほっとする時間があるのも嬉しいものです。
デューン7へ
さらに2時間半ほどバスで移動し、デューン7に到着。

ナミビアで最も高い砂丘といわれています。
目の前にそびえる砂の山。
正直に言えば、もう体力は限界でした(笑)
登る気力は残っておらず、写真撮影だけで満足。
遠くから眺めるだけでも、その大きさは十分に伝わります。
こうして、ナミビア観光は終了。
赤い砂と白い大地の世界が、ゆっくりと遠ざかっていきました。
ウォルビスベイ空港へ
バスでウォルビスベイ空港へ向かいます。
長い移動の中で、ツアー客の皆さんと自然と会話が弾みました。
「デッドフレイ、すごかったですね」
「ビッグダディ、登る人すごいですよね」
少人数だからこそ、感想を共有できる時間が心地いい。
空港は小さな飛行場。
搭乗までは、皆で楽しくおしゃべりをしながら時間を過ごしました。
飛行機までは徒歩で移動。
こんなところにも、アフリカらしさを感じます。
エアリンクでケープタウンへ
エアリンク(Airlink)4Z-0349便にて、ウォルビスベイからケープタウンへ。

飛行時間は約2時間10分。
短いフライトですが、軽食が提供されました。
窓の外には、徐々に海の色が広がります。
砂漠から海へ。
景色ががらりと変わる瞬間に、旅の面白さを感じました。
ケープタウン到着、そして停電

ケープタウン空港で現地ガイドさんと合流し、
ケープ タウン ロッジ ホテルへ向かいます。
このホテルに2連泊したというのに、
残念ながら写真は一枚もありません。
きっと、それだけ疲れていたのだと思います。
部屋に入り、荷物をほどこうとしたその瞬間。
突然、停電。
部屋が真っ暗になりました。
一瞬、何が起きたのかわからず固まります。
「え…?」
すぐに復旧したのでほっとしましたが、
これもまた海外らしい体験です。
砂漠から都市へ
夕食は20時30分頃、ホテルのレストランで。
メインは数種類の中から選ぶ形式で、私はハンバーガーをチョイスしました。


砂漠での壮大な自然から一転、
都会のレストランでいただく食事。
このギャップもまた旅の醍醐味です。
ツアー客の皆さんと今日の感想を語り合いながら、
笑い声が絶えない時間でした。
部屋に戻ったのは22時30分頃。
翌日も朝が早いため、シャワーを浴びてすぐに就寝。
デッドフレイの白と赤の世界、
ビッグダディの巨大な砂丘、
そして砂漠の静けさ。
その余韻を抱いたまま、眠りにつきました。
明日は、ケープタウン観光です。


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