はじめに|旅先を決める時間も、旅の楽しみ
「次の旅、どこに行こう?」
この問いを考え始めると、それだけでワクワクしてきます。まだ航空券も取っていないのに、頭の中では旅が始まっているような感覚。
私はこれまで46カ国を訪れてきましたが、次の行き先を決めるのは毎回、嬉しい悩みでもあります。
どの国も魅力的で、気になる場所もどんどん増えていく。だからこそ、私は「行き先選びの基準」と「インスピレーションの源」を大切にしています。
今回は、そんな私の旅先選びについてご紹介します。これから旅を考えている方のヒントになれば嬉しいです。
私の旅先選びの「6つの基準」
世界遺産や歴史的スポットがあるか
私は世界遺産が大好きです。壮大な遺跡や歴史ある街並みを歩いていると、まるで時空を超えて旅しているような気分になります。
たとえば、中国の「西安」は兵馬俑で有名な歴史都市。ずっと前から「一度は行きたい場所」のひとつです。また、インドネシアの「ボロブドゥール遺跡」も、世界最大級の仏教遺跡として憧れているスポットです。
「この目で見たい!」と思える世界遺産がある国は、自然と行きたい場所の候補に入ってきます。
ツアーの充実度・一人参加OKか
私は主にツアー旅行で旅をしています。初めての国でも安心感があり、一人参加でも気軽に楽しめるのが魅力です。
そのため、「女性の一人参加歓迎」「添乗員同行」「自由時間あり」の条件をチェックするようにしています。自由時間があるツアーなら、自分のペースで散策したり、カフェに立ち寄ったりできるのも楽しみのひとつ。
添乗員さんがしっかりサポートしてくれるかどうかも、ツアー選びの大事なポイントです。
気候やベストシーズン
旅の時期が決まっている場合、その季節にベストなエリアかどうかを確認します。
たとえば夏なら、湿度が低く過ごしやすいヨーロッパやバルト三国などが候補に。逆に、暑すぎたり雨季だったりする場所は避けることが多いです。
「気候が合わず、観光が楽しめなかった」というのは避けたいので、気候と服装のチェックは欠かせません。
旅費・コスパ
FIREを目指している私にとって、旅費のバランスも重要です。予算オーバーしない範囲で、満足度の高い旅をしたい。
同じ予算でも、内容の充実したツアーや、食事・ホテルの質が高い国もあります。逆に、物価が高くてコスパが悪いと感じることも。
「費用に見合う価値があるかどうか」を意識しながら、無理のない範囲で旅を楽しむようにしています。
まだ訪れていない国か(100カ国訪問を目指して)
私は、59歳までに100カ国を訪れるという目標があります。これまでに訪れたのは46カ国。できるだけ新しい国を優先的に選び、「地図を塗る楽しみ」を増やしています。
「この地域はまだ行ったことがないな」と地図を眺めながら、行ったことのない国を探すのも楽しみのひとつです。
気分や直感も大切に
いろいろと条件を考える一方で、「今の自分がどんな旅を求めているか」という気分も大切にしています。
リラックスしたいときは自然の多い国を選びたくなったり、刺激がほしいときは異文化に触れられる国に惹かれたり。
直感に素直になることで、自分自身の「今」と向き合う旅ができる気がします。
私のインスピレーション源5選(SNSなしでも旅心は育つ)
旅系YouTubeやツアー会社の動画
テレビや動画で紹介されている旅番組やツアー紹介動画は、行き先を決めるうえで大きなヒントになります。
たとえば、HISやクラブツーリズムなどの公式チャンネルでは、実際のツアーの様子や街の雰囲気を動画で紹介してくれます。
映像で見ると、その国の空気感や雰囲気が伝わってきて、「ここ行ってみたい!」という気持ちがわいてきます。
旅行パンフレットや雑誌
旅行会社のパンフレットは、最新のツアー情報やおすすめスポットがまとめられていて、とても参考になります。
特に阪急交通社やJTB、クラブツーリズムのパンフレットは一人参加向けの情報も多く、比較しやすいです。
また、『ことりっぷ』『地球の歩き方』『aruco』などの旅行本も、写真やエピソードが豊富で読むだけで旅気分になれます。
Googleマップとストリートビュー
私は地図を見るのが好きで、よくGoogleマップを開いて「この国ってどんなところなんだろう?」と想像をふくらませています。
ストリートビューで実際の街並みを見てみると、その国の雰囲気がよりリアルに感じられます。ガイドブックに載っていないような場所も見つけられるので、まさに“旅の下見”ができる便利なツールです。
図書館・本屋での“偶然の出会い”
図書館や本屋で手に取った1冊の本が、思いがけない旅先のきっかけになることもあります。
たまたま目に入った美しい写真や紹介文が、「ここ、行ってみたいな」と心を動かしてくれることも。
そんな偶然の出会いが、私の旅の幅を広げてくれています。
旅先で出会った人のおすすめ
過去の旅で出会った人に「どこが良かった?」と聞くと、自分では思いつかない国や街の名前が出てくることがあります。
リアルな体験談だからこそ説得力があって、「それなら行ってみようかな」と新たな行き先が見つかることも。旅好きな人との会話は、まさに宝の山です。
実例:バルト三国+ワルシャワを選んだ理由
最近、私が選んだ旅先は「バルト三国+ワルシャワ」の周遊ツアーでした。
選んだ理由はこんな感じです:
- リトアニア、ラトビア、エストニアの3カ国が未踏の地だった
- それぞれの旧市街が世界遺産で、街歩きが楽しそうだった
- HISのツアーで一人参加OK&自由時間も充実
- 10月上旬の出発で、紅葉が見られるのを期待して
- 東欧ならではの文化や歴史に惹かれた
複数の基準を満たしていたこと、そして何より直感で「行きたい!」と感じたことが、最終的な決め手でした。
まとめ|行き先を選ぶことは、自分を見つめ直すこと
「次の旅先」を考えることは、単に場所を選ぶ作業ではなく、今の自分が何を求めているのかに気づく時間でもあります。
静かに過ごしたいのか、新しい出会いを求めているのか、それともただ心がときめく景色を見たいのか。
行き先を選ぶプロセスそのものが、自分と向き合う小さな旅なのかもしれません。
あなたは、今どんな旅をしたいですか?
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